第627話 身近な人

2017年4月17日

第26部-会社訪問-

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柴田「俺はただ自分の
やりたかったことやってる
だけやねんけどなぁ~」

守「世の中に自分のしたい
事をやってる人ってですよ
どれぐらいいますかね?」

司「そういないと思います
実際やりたくもない仕事を
我慢してやってるだけです

我慢して適当に流して・・
精一杯やって怒られて・・
諦めて適当に流される人は
いっぱいいるんですよ」

柴田「お前ら。必死やな」

そりゃあ必死にもなる。
柴田さんがあまりにも自分
を下げて言ってくるから。

柴田「でもなぁ。成功者と
なったら俺やないかなぁ」

司「どういう事ですか?」

柴田「俺も安部もやけどな
どうしても一目置いている
やつがおるねんやんか。
俺と同じ同級生のやつや」

司「柴田さんがですか?」

柴田さんはまだ30代前半
でかなり若いのに同級生で
一目置く人がいるとは・・

柴田「俺は大学行ってる間
は勉強しかしてへんかった

でもそいつは・・・
昼間は働いて夜は夜間大学
で勉強して結婚もしたんや

高校卒業してからなぁ・・
全然遊ばずに仕事して・・

ほんまは遊びたいやろうに
文句も言わず頑張ってなぁ
前へ進んできてたんやわ。
そんで今は社長してるわ」

司「そんな人が・・・?」

柴田「なんや?知らんか?
めっちゃ身近な人やけど」

司「うーん。誰ですか?」

柴田「司の父さんのことや
宮根 健太のことやけど」

司「えっ?父さんが?」

理子「司のお父さんが?」

柴田「あいつだけはなぁ。
ほんまにすごいと思うわ」

司「苦労したとは聞いたよ
でも・・そんなに苦労した
ような言い方と違ってた」

柴田「あいつは苦労を表に
は絶対に出さへんやつや」

守「柴田さんもそうですよ
みんなその辺り一緒です」

それは見ていて知ってた。
柴田さんも表に出さない。

柴田「司が自分の父さんの
仕事が知らないんやったら
先に親のとこ訪問しろや。

司はあいつがどれだけ立場
が上の人か知ってるか?

自分の親がどれだけすごい
かを司は知らなあかんわ」

司「全然・・・知らない。
貿易会社の社長としか」

柴田「貿易の社長は正解や
でもそれだけやないねん。
あいつは全グループ会社の
社長でもあるねんからな」

司「グループ会社?」

僕は父さんの事は好きだ。
でもそれは親としての姿だ

父さんの仕事は貿易会社の
社長という事以外知らない

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