それから1ヶ月が立って
7月始めに全商を受けた
期末テストと時期が重なり
テストを取るか簿記試験を
とるかで悩む者も多くいた
本当は悩むとこではない。
簿記試験をとるべきだから
全商は僕と守君だけが3級
なので2年の教室に行って
2年と一緒に受験をした。
そして・・・終わった。
僕と守君はすぐに1年の
教室へ戻っていった。
司「あ~。疲れたよぉ~」
守「まぁ大変やったよな。
なんでも最初は大変や」
高校に入学してから色々と
やる事が多く大変だった。
休み無しで動いてた感じだ
これでちょっとは休める。
と・・・思っていた。
教室へ戻ってホームルーム
を受けていた時に知った。
先生「みんな。簿記検定が
終わってお疲れさんでした
後は企業訪問だけやなぁ」
司「企業訪問?先生~。
それってなんなんです?」
先生「企業訪問ってのはな
自分達でアポをとってその
企業に訪問していくねん。
そこで担当の人に質問して
聞いて感想をまとめるねん
アポとりからやからなぁ。
結構大変なもんやぞぉ~」
守「それはどんな業界でも
いいって事なんですか?」
先生「別にどこでもいい。
ただ変なとこはあかんぞ。
ナイトクラブとかそんなん
は訪問せんでええからな」
良俗公序に従えという事だ
まぁ当たり前の感じだった
企業訪問は4人のグループ
に分かれ訪問するとの事だ
僕は守君と班を組んだ。
後は理子と松原さんだった
そして4人で話しをしてた
まずどんな業界に訪問する
かを議論して話しあった。
司「どんなんがええやろ」
理子「カラオケとかは?」
松原「カラオケいいねぇ」
司「カラオケって競争率が
高くなりそうじゃない?」
松原「そうかもしれんけど
宮根は何がええの?」
司「僕は何でもいいけど。
守君はどんなんがええ?」
守「ん~。鹿角さんの所に
行きたいって思ってる」
理子「鹿角さんって?」
司「あ~。それいいね。
でも鹿角さんの所ってさぁ
いつも忙しそうやんかぁ」
守「そうやねんなぁ~。
一言で嫌って言われそう」
松原「鹿角って?兵庫の
あたりのバイク屋の事?」
司「うん。そうやで~」
松原「えっ?もしかして
宮根は知り合いなん?」
司「知り合いっていうか
こっちが一方的に行って
知り合ったっていうか」
上手くは言えなかった。
親同士の繋がりだったし