朝食を食べて全員荷物を
まとめて旅館を出て行く。
最後に挨拶をしてバスに
乗って旅館を後にした。
帰りはバスで色々寄って
観光しながら帰るプラン
になっていた。
先生「着いたぞ。降りろ」
八木「どこに着いたん?」
みんなバスを降りていった
降りるとそこは花があった
八木「フラワーパーク?」
男子「花とかいらんし」
男子は結構冷めていた。
司「花かぁ。嬉しいわ。
守君は見ていくやんね?」
守「当然やないか」
理子「あたしも行くし」
松原「あたしも行くで~」
僕達はすぐ入っていった。
僕にはどうしても見たい花
があったから。
それは・・・彼岸花だ。
ロバートが好きだった花。
父さんも母さんも好きな花
彼岸花は簡単には見れない。
だから見ておきたかった。
職員さんに聞いて場所を
案内してもらっていた。
そして彼岸花を見つけた。
司「うわぁ。綺麗やなぁ」
彼岸花は綺麗で美しかった
バラよりも綺麗に咲いてた
司「こんなに・・・綺麗な
花があったなんて・・・」
理子「きれい・・・」
守「これは特別な花やねん
やっぱりそこらとは違う」
司「うん・・・違うわ」
僕は少し黙って見ていた。
みとれてしまっていた。
理子「この彼岸花のさぁ。
花言葉って知ってる?」
理子は僕が好きな花って
ことで調べてくれていた。
司「それは知らへんわぁ。
でも縁起悪いんちゃう?」
理子「違うねん・・・
全然縁起悪くないねんよ」
守「なんなんや?」
理子「3つあったんやけど
①悲しい思い出
②想うはあなた一人
③また会う日を楽しみに
この3つがそうやった」
松原「へぇ。いい感じやん
けっこうええ言葉やね~」
守「・・・」
司「・・・」
僕と守君は考えさせられた
父さんをはじめ父さんの
若い頃の仲間達に出会って
父さん達の想いとロバート
の想いがそこに全部あった
ような気がしたから・・・
僕達が黙ってみていると
他の人達も集まってきてた
女子「沢田君と宮根君って
花とかも好きなんやぁ~」
女子「なんかいいやんね」
なぜか印象が上がっていた
そんなつもりはないのに。
守「俺はバラ見てくるわ。
こっからは別行動にしよ」
松原「待ってよ。沢田ぁ」
守君はそう言って去った。
松原さんは追いかけていた
司「うん・・・わかった。
理子。一緒に動こうか?」
理子「うん。もういい?」
司「うん。もういいねん」
僕は理子に手を差し伸べた
理子と手を繋いで歩いてく
理子「綺麗やね~」
司「うん。綺麗やわぁ~」
なんか新鮮なデートだった
僕はなんか幸せだった。