トイレに行ってバスに戻り
僕はまた理子の隣に座った
守君は松原さんに眠たい事
を言わずにずっと話してた
僕は少し心配になった。
司「松原さん。そろそろ
席変わって欲しいねんよ」
松原「え~?なんで?」
司「ちょっと眠たいしさ。
他のみんなも松原さんと
話したいみたいやし」
松原「え~。そうなん?
じゃあ沢田また後でね~」
守「はいはい」
無理矢理なんとか席を
代わってもらっておいた。
司「じゃあ僕本当に寝る
から守君も寝とけば?」
守「そうさせてもらうわ」
僕と守君は眠りについた。
目が覚めた時バスは目的地
の場所へ着いていた。
司「ここが丹波笹山かぁ」
目的地は丹波笹山だった。
兵庫県の田舎の方だった。
黒豆で有名な地域だ。
ひとまず旅館へ入った。
仲居さんに挨拶をしてから
自分達の部屋に向かった。
部屋に荷物を置いたらすぐ
入口へ集合がかかった。
先生「これから班ごとに
各チェックポイントを周り
この紙にスタンプを押して
もらって帰ってくること」
僕達は紙と地図を渡された
理子「何するんやろ?」
司「オリエンテーションを
するだけやないのかな?」
理子「あっ。そっかぁ~」
八木「そんなんいらんやん
めっちゃめんどうやんか。
なんでそんなことせんと
あかんのやろなぁ?」
守「仲良くなる為やろな。
まぁ先生が一生懸命考えて
くれたんやろうから企画に
のったろうやないか」
司「そーだね」
松原「沢田は言う事違うね
企画にのったるとかって
普通はそんなん言わへん」
司「守君はいつもそうやで
僕達はろくに否定しない」
松原「へぇ。なんで?」
司「それはね~」
守「言わなくていいぞ。
言ってもわからんやろし」
司「だってさ。ごめんね」
松原「ちょっと~。
うちも教えてほしいって」
僕達が否定しない理由・・
それは道場で教えられてた
どんな人でも何かを考えて
くれて企画してくれた事に
対して何もせずにただ否定
する事はするな。と・・・
もし・・それがどうしても
やりたくない事なら否定は
すればいい。
でもやってもやらなくても
どっちでもいいような事
なら否定はするな。
何も考えずに否定をすると
いう事は人の思いが壊れる
周りに人は集まらないし
一緒にいたいって思われる
ような人にもなれない。
そう道場で教わってたから
僕達は大事に捉えていた。