第606話 トイレ休憩

2017年2月6日

第25部-学年親睦会-

t f B! P L
八木「沢田ってやぁ。
なんでか女子と話してる
と付き合ってるような
感じに見えるよなぁ?」

村下「あたしもそう思う
なんかそう見えるわぁ」

八木「女慣れしてそう」

守君の方を見ると松原
さんが守君に楽しそうに
話かけていた。

司「守君は誰が相手でも
あんな感じやったよ」

理子「うん。そやった」

僕と理子は同じ中学校で
同じ部活だったのでそう
いう部分は知っていた。

村下「沢田君モテてた?
中学校の頃どやった?」

司「めっちゃモテてた。
本人気づいてないけど」

理子「文化部のくせに
バレンタインのチョコが
めっちゃ多かったもん」

八木「すげぇな。沢田」

村下「文化部やったん?
運動部っぽいのに?」

司「うん。文化部やで」

村下「何部やったん?」

司「太極拳部・・・」

八木「太極拳部?」

村下「そんな部活って
うちの中学なかったわ」

八木「何してたん?」

司「太極拳をしてた。
守君が作った部やのに
守君ほとんど来なかった」

村下「なに?それ~」

八木「太極拳って老人が
やるもんやないのか?」

司「そうそう。老人が
やるもんやで」

絶対にされるこの質問。
まともに話すと疲れるので
もう流すようにしていた。

その後も質問が続いてた。
かなり守君のことばっかり
聞かれていたけど・・・

それでもこれも交流だ。
それなりに楽しかった。

バスに揺られて1時間。
途中のトイレ休憩で降りた

守「あ~。疲れたわぁ」

司「お疲れさま。守君」

女子からの一方的な話を
受け答えしている守君は
少々お疲れのようだった。

無理もない。昨日はろくに
寝ていないみたいだった。

松原さんが楽しそうに
話してくるのを無視する
ような事はしなかった。

それは道場で教えられてた

桁成も他の先輩達も憲吾も
みんながやっていた事だ。

男子と話をしている時は
自分の都合で話せばいい。

女子と話をしている時は
とにかく聞いてやれ。

女子はとにかく話がしたい
だから自分は話せず聞き手
に回るので疲れてしまう。

別に無視してもいい事だ。
だけどこれを守ってないと
対応能力が上がらなくなる

これも鍛錬のひとつだった
人間的成長の鍛錬の方だ。

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