それから数日が過ぎて
学年親睦会の日を迎えた。
7時に学校へ集合なので
朝の鍛錬はできてなかった
僕は久しぶりに理子と一緒
に学校へ電車で向かった。
理子「久しぶりやね。司と
一緒に学校へ行くのって」
司「うん。最近はずっと
バイクになってたからね」
理子「いいなぁ。あたしも
原付乗りたくなったわぁ」
司「思ってる以上に気を
つけないと危険やから
やめといた方がええかも」
理子「そういえば司は
2回もこけてたっけ~?」
司「雨の日は・・あかん」
何気ない会話をしながら
通勤デートを楽しんでいた
駅に降りてからは手を繋ぎ
一緒に学校へ向かった。
学校へつくとバスが来てて
出発の用意はされていた。
そして時間が来たので班長
による点呼がはじまった。
司「うちの班・・・班長が
来てないんですけど・・」
松原「ちょっと。マジ?」
守君が来ていなかった。
代わりに副班長の松原さん
が点呼をとりに来る事に。
守君がいないまま・・・
先生が注意事項を話しして
みんながバスに乗り込む。
その時・・・やっと来た。
守「みんな~。おはよう」
司「あ~。遅いよ守君」
松原「沢田ぁ~。もう・・
来ないかと思ったよぉ~」
先生「沢田。遅刻やぞ。
お前はほんまに~・・・」
守「すんませんでしたぁ」
守君もバスに乗り込んだ。
全員が揃ってバスガイドの
人の話を聞きながら向かう
司「めっちゃギリギリやん
なんでこんな遅れたん?」
守「タマの遠距離の打撃の
練習に付き合ってたんや。
普通に寝不足やっただけ」
司「あー。そうやったんや
遠距離の打撃ってなに?」
守「タマは武器で槍と混の
練習してるからその武器術
の中での応用技ばっかや。
確認してくれ言われてた」
司「魂輝君はすごいなぁ」
守「あんな中学生嫌やわ。
まだ上目指してるねんぞ」
司「守君見てるからねぇ。
そりゃ上目指すと思うよ」
守「タマはもう俺よりも
強くなってるのになぁ~」
司「強くても勝てないやん
勝てないから強いってのが
実感できないと思うよ?」
守「強さと勝つってのは
違うもんやからなぁ~」
司「でも勝った方が強い
って先生も言ってるやん。
だから守君の方が強いって
図式になるんやないの?」
守「ちょっと違うねんや。
俺の方がタマよりも少し
勝ち方知ってるぐらいや。
そのわずかな差なんてすぐ
埋められるような差やし」
守君はそう言っていた。