柴田さんの店を出てから
理子と守君にケンタッキー
でバイトが決まった事を
メールしたりしといた。
司「なんかやる事多いや」
高校に入ってからはなんか
こまめな連絡が多かった。
まだ学校に入学して1週間
が過ぎただけでこんなにも
準備する事が多くなるとは
思ってもいなかった。
でも高校生は忙しい方が
暇な人よりも魅力的に
見えるし存在感もある。
だから忙しくしてろ。
そう父さんに言われてた。
父さんもロバートもずっと
忙しくなっていたらしい。
それは柴田さんや安部さん
とかの父さん達の仲間達も
同じく忙しかったらしい。
忙しかったけど忙しそうに
は外には見せずに仲間内で
忙しく見せてたらしい。
そういえば白鳥って言って
たのがこの事なんだろう。
魅せ方って言うのかな?
表向きは優雅に見せる。
裏では忙しくしている。
鍛錬と同じ事だと思った。
だからすんなり理解できた
それから緊張しつつも
バイトに行って先輩から
色々と教えてもらってた。
1週間が過ぎた頃に先生が
乗っていたスクーターの
アドレスが届けられた。
守君の方にはジェイドが
届けられていたようだった
父「懐かしいなぁ。これ。
ちょっと乗させてくれや」
母「あたしも乗りたいわ」
司「ちょっと。ちょっと」
父さんも母さんも懐かしい
感じで軽く乗っていた。
僕よりも・・・先に・・・
母「司が使ってない時に
買い物行く時借りよっと」
司「別にいいけどさぁ」
父「学校はどうするんや?
バイク通勤に変えるか?」
司「バイク通勤は禁止やで
止める所も無いしさぁ~」
父「バイク通勤は禁止でも
近くに止めたらええねん。
俺はずっとそうしてたで」
司「えっ?そうなん?」
父「とりあえず司はまだ
乗りなれてないからなぁ。
雨の日は電車で行って
晴れの日にバイクで行け」
司「いいんかなぁ?」
父「先生に見つかってもな
大人しくすんませーんって
言って流しとけばええねん
まともに話聞かんでいい。
すぐにその場から去るねん
立ち止まって聞いてたら
こっちの負けになるから」
司「うんうん。それで?」
父さんから本当はよくない
やり方を教えてもらった。
大人との対応の仕方だ。
それはここでは書けない。
世間的によくない事だから
高校に入学をして1週間。
バイクを手に入れてバイト
も始まったばかりだ。
けっこう忙しかった・・・
高校生ってやる事が多い。
忙しいけど充実してたので
楽しい学校生活を送る事が
できそうな気がしてきた。
第24部-高校入学- 完