守「司。店はどこなん?」
司「ごめん。迷ってる」
地図をもらってるんだけど
あまり歩きなれていない道
なのでけっこう迷っていた
司「あった。ここやで~」
守「時間ギリギリやんけ」
迷いながらもなんとか僕達
は待ち合わせ場所についた
扉を開けて中に入ると
中でみんなの騒ぎ声が
聞こえてきていた。
僕達も中へ入っていく。
司「こんばんわぁ」
憲吾「お~。司遅いぞ~」
桁成「よお。守」
守「あっ。桁成やんけ。
めっちゃ久しぶりやんか」
??「なんや?君達は?」
桁成「准さんは知らないか
2年前に入ってきた奴らで
沢田と宮根って奴らです」
准「はぁ~。お前らかぁ。
桁成が言ってたのは・・・
初めまして。田岡 准や」
司「あっ。はじめまして。
宮根 司ですぅ~」
守「沢田 守です」
桁成「俺の1個上やから
お前らの2個上になるねん
今年の3年トップやから」
守「桁成の上かいやぁ」
僕達は中学校2年の時に
冠位明稜帝に入ったので
2つ上の先輩達のことは
何も知らない状態だった。
准「先生からも聞いてるわ
沢田 守は本当に強い。
そんでもひとつ下にタマ
っていうアホみたいな純粋
な強さ持ってるのがおる。
そうやって聞いてるけど」
司「そのとおりですね」
准「そんで後は宮根 司が
よくわからん強さがあると
聞かされてるねんけど?」
守「そうですね。司の強さ
は変なんでややこいです」
司「僕は強くないですよ。
道場で一番弱かったので」
守「バカ。剛法よりも柔法
相手の方がややこいねん。
合気に柔道ってだけでも
うっとうしいのにサンボも
入ってるからややこしい。
後は小さい打撃含んでるし
めっちゃうっとうしいわ」
准「へぇ。そうなんかぁ。
でもそれが分家の形やねん
分家は柔法中心やねんけど
みんな剛法に走るからなぁ
ほんまは宮根が正しいで」
桁成「准さんも剛法中心で
ずっとやってましたやん」
准「しゃあない。あの頃は
剛法の方がかっこいいって
思ってたんやもん」
桁成「やもんってかわいく
言ってもダメですって」
司「あははっ」
初対面だけど色々と話を
してくれて安心した