司「ふわぁあ。今日から
高校生になるんやなぁ」
母「司ぁ。早く用意して
電車の時間気にしいや」
司「わかってるって~」
宮根 司。16歳。
この春から高校生になる
僕は電車通学になるので
中学校時代よりも早く家
を出ないといけなかった
司「じゃあ行ってきます」
母「行ってらっしゃーい」
僕は家を出ていった。
理子「あー。司おはよう」
司「おはよ~。理子」
彼女の名前は宮城 理子。
僕の幼馴染であり彼女だ。
これから3年間同じ高校の
市立港神に進む事になった
彼女と歩いて駅へ向かう。
駅前で少し待っていると
待っていた人がやってきた
司「守君。こっちやで~」
守「おう。おはよう~」
彼の名前は沢田 守。
同い年だけど僕がずっと
追いかけている人だ。
喧嘩も強くて頭もいい。
それに威圧感もあった。
彼とは腹違いの兄弟だ。
父親が同じで母親が違う
15歳の誕生日で親から
言われて知ってしまった。
守「さっさと行こうぜ」
理子「も~。後から来て
威張らんとってよぉ~」
司「守君らしいって~」
定期を使って構内に入り
電車で上沢駅へ向かった。
周りには電車通学の他校の
生徒達がいっぱいいた。
高校生って気がしてきた。
上沢駅について降りる。
少し歩くと学校に着いた。
司「うわぁ。人多いね~」
守「当たり前やろ。みんな
今日が入学式やねんから」
学校の前では新一年生が
わいわい騒いでいた。
みんなまだあどけなかった
理子「今日から高校生やね
なんかやっぱり緊張する」
司「そやねぇ~」
理子「司は部活入るの?」
司「僕は帰宅部になるよ。
部活は何も入る気はない」
理子「えっ?なんで?」
司「高校生になったらさぁ
行動が一気に広がるから
3年間を遊びたいねんよ。
それにバイトもしたいし
理子ともデートしたいし」
理子「そうなんやぁ~。
じゃああたしもそうしよ」
守「幸せやな。お前らは」
僕達3人はもう決めていた
高校生活は遊び中心だって