第584話 写真

2017年1月8日

第23部-中学卒業-

t f B! P L
守「はい。もしも~し。
なんの用やねんな」

司「ごめん。守君。
もう家に帰った?」

守「もうすぐつくけど?
それがどうしてんや?」

司「お願いがあるねん。
今すぐ制服の状態のまま
さっきの公園に戻ってきて
お願い・・・お願い・・」

僕は必死に頼んだ。

守「なんやねんな・・・
ようわからんねんけど
わかった。戻ったるわ」

司「ありがとう・・・
じゃあ待っとくからね」

すぐに電話を切った。

司「行くよ。京美。
守君が戻ってきてくれる

一緒に写真を撮ってって
自分から言うんやで」

京美「えっ・・・でも」

司「言わなきゃ後悔する」

京美「・・・わかった」

僕達は公園に戻っていく。
そして少しすると守君が
1人でやってきた。

守「司ぁ。なんやねん。
もう家の前まで帰ってた
んやけどなぁ~」

司「ごめんね。卒業して
やり残しがあったから」

守「なんや?やり残し」

司「ほら・・・京美」

守「あん?京美ちゃん?」

京美「あの・・えっと・・
最後に一緒に写真を・・・
とってほしいんですけど」

守「写真?ええけど」

司「ほら。京美すぐに守君
の隣にいって。撮るから」

京美「うんっ。わかった」

守「なんや?なんやの?」

司「はい。チーズ~」

パシャッ・・・

司「よし。じゃあ帰るよ。
じゃあまたねぇ。守君」

守「なんや?終わりか?
結局なんやってんやぁ?」

僕達はさっさと帰ってった

京美「はぁ。緊張したぁ」

司「言ってよかったやろ?
言わなかったら後悔する」

京美「うん。よかったぁ」

兄らしいことができた。
今まで京美には兄らしい事
ができていなかったから。

京美の人生で後悔だけは
させたくなかった。

そして一緒に家に帰った。

帰ってからは父さんと
母さんに色々と話した。

京美「お兄ちゃんねぇ~
めっちゃモテテたでぇ」

母「ほう~。やるやん」

司「モテテなんてない」

父「写真をとられるのは
モテてる証拠やねんぞ」

司「もう。父さんまで」

父さんと母さんにかなり
からかわれていた。

家族団欒の時間だった。

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