野田「ロバートがバラと
彼岸花が好きやってんや
さすがに彼岸花は縁起が
悪いからおかれへんけど
バラやったらまだ置ける
そんで花言葉があるねん
赤いバラは情熱・愛情
白いバラは心からの尊敬
そんでな。赤いバラに
白いバラを添えるとやな
暖かい心・和合っていう
花言葉に変わるねんや」
守「そうなんですか?」
司「花言葉なんてそんな
詳しく知らなかった」
野田「知らなくてええよ
別に知ってもええ事では
ないねんからな。うーん
じゃあ帰ろうかぁ~」
僕達は先生と一緒に
地元へ戻っていった。
帰りの電車で推薦で合格
した事を話したりした。
久しぶりに先生に会って
色々と話すことができた
駅で先生と別れて僕達は
地元に帰り遊んでいた。
専願で私学に合格した
学校の友達と一緒に遊ぶ
最後ぐらい学校のみんな
と遊ぶのもよかった。
そして・・・日が過ぎて
卒業式が近づいてきた。
いよいよ・・・学校とも
お別れになってしまう。
長い人生の中での3年。
たった3年かも知れない
だけど振り返ればそこに
昔の弱い自分はいない。
入学初日でカツアゲされ
従いそうになってた頃の
僕はもういなかった。
この中学校で守君と
出会い行動を共にして
僕は成長できたと思う。
そんな大事な3年間が
終わると思うとなぜだか
少し寂しくなってきた。
守「司ぁ。帰ろうぜ~」
司「あ~。待ってよぉ」
この3年間でずっと僕は
守君を追いかけていた。
少しでも追いつきたくて
追いつく事ができなくて
何度もへこんだりもした
だから僕は・・・高校に
なってもまた追いかける
守君と一緒にもう一度
3年間を過ごしたい。
そのために同じ学校を
選んだのだから。
そして・・・毎日は過ぎ
僕達は卒業式を迎える。
卒業証書を受け取って
生徒会長の答辞を聞くと
僕は涙が出てきていた。
そして・・・守君も・・
卒業式で泣いていた。
だって・・・楽しかった
楽しかった中学生活が
終わると思うとやっぱり
悲しくなってしまうから