第579話 司の挨拶

2017年1月3日

第23部-中学卒業-

t f B! P L
次は僕の番だった。
白のバラを墓に添えた。

そして・・・挨拶をする。

司「はじめまして・・・
宮根 司です。

宮根 京子の息子です。

高校の推薦に合格して
春から高校生になります。

僕は・・小さい頃に母さん
と一緒にここへ来たような
思い出があるんです・・・
なのではじめましてとは
違うかも知れませんけど。

えっと・・・僕が言いたい
事は守君とほとんど一緒で
僕もロバートの子でいたい
とは思ってはいません。

宮根 健太の子でいたい。
やっぱりそう思ってます。

だからといってロバートの
事を否定はしてないんです

父さんが尊敬しているし
清人さんも尊敬してる。

他に柴田さん。安部さん。
卓兄ちゃんに瀬戸さんも
尊敬してたので・・・

ただ・・・違うんですよ。
僕達はロバートの事を何も
知らない。

知らない人を簡単に尊敬が
できると思いますか?

他の人達は見せてくれた。
そして・・・教えてくれた

だからこそ尊敬ができる。
だけど・・・違うやんか。
もういないやんか・・・

何もしてもらってないのに
ずっと育ててくれている
父さんに対して失礼やもん

ロバートは父さんに迷惑を
かけてるだけやんか。

それが結果としてあるから
僕はロバートの子であって
も父さんの子でいたい。

守君もそういうことを
言ってたんやと思うから」

僕は手を合わせて下がった

守「司も一緒やったんか」

司「うん。やっぱりね。
僕の父さんは今の父さん」

守「言うようになったな。
じゃあ先生の所に戻ろう」

司「うん。戻ろうか」

僕と守君は戻っていった。
来た道を戻って先生の所に
戻って合流した。

野田「終わったんか?」

守「はい。スッキリして
気分が落ち着きましたよ」

野田「そっか・・・バラは
ちゃんと置いてきたか?」

司「置いてきましたよ。
でもなんでなんですか?
お墓ってバラを置くのが
一般常識なんですか?」

僕は今までお墓参りは
した事が無かったので
無知の状態だった。

野田「いや。普通はバラは
置かへんねんけどな」

司「じゃあなんで?」

バラを置いた意味がある。
それは・・・

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