ホームルームが終わって
僕達も廊下に出て行った。
魂輝君に全員が合格した事
を伝えて太極拳部へ行った
高校への合格が決定して
僕達には受験がもう無い。
学校生活を1ヶ月残して
公立への進学が決まった。
最後に気楽に学校生活を
送る事ができるようになり
太極拳部で遊んだりしてた
司「そうや守君。僕は少し
合格した事電話してくる」
守「おう。してこいや。
俺は先生にメールしとく」
守君が先生に合格した事を
連絡してもらって僕は家に
報告することにした。
母「はい。もしもし~」
司「あっ。母さん?
司やけど。あのさぁ~。
推薦に合格してたから」
母「うん。知ってるよ」
司「えっ?なんで?
なんで知ってるの?」
母「父さんと一緒にね。
学校まで見に行ったから
89番があったの見た。
ついでに写メもとった」
司「そうやったんや。
見に来てたんかいなぁ」
母「おめでとう。司。
せっかく合格したから
報告しに会いに行こか?
お墓参りにいってきて」
司「お墓参り?誰の?」
母「本当の父さんの」
司「ロバート・・うん。
わかった・・・行くよ」
母「詳しいことはまた
帰ってきてから話そう。
とりあえずおめでとう」
司「うん。ありがとう」
僕は電話を切った。
司「お墓参りか・・・」
そういえば僕は父さんの
子じゃないと知ってから
まだ1回もお墓参りに
行ったことがなかった。
少し考えながら太極拳部
の教室へ戻っていった。
司「ただいまぁ~」
守「おう。司ちょっと」
守君が僕を呼んでいた。
守「先生にメールしたら
学校卒業するまではもう
道場には来るなってよ。
3年は推薦もらって合格
した者もおるけど基本は
一般受験でピリピリして
合格した者だけが楽しく
してる姿は見せれない。
って返信が来たわ」
司「うーん。そうやねぇ
確かに逆の立場やったら
遊んでるとむかつくか」
僕達は最後の中学生活を
普通の学生と同じように
過ごす事に決めた。
道場には行かず最後は
みんなと一緒に過ごす。
魂輝君や京美と一緒に
学校生活を共有する事にした。