時間が近づき教室に入って
まずは作文が始まった。
作文もしっかり対策してた
父「作文っていうのはなぁ
政治を交えながら書くねん
政治に少しでも興味がある
人はポイントが高いねん。
商業高校やから覚えておく
のは一般会計と特別会計の
2種類で207兆円の税金
がある。そのうち90兆円
を借金返済に回してるので
117兆円が正しい金額や
これをなぁ。上手に作文に
組み込んでいけばいいぞ」
父さんの言っていることが
なんとなくわかってきた。
父「それになぁ。起承転結
で書くのが基本なんやけど
多分それはできへんやろ?
せやから書き方を変えろ。
結論→理由→まとめで書け
それが一番簡単やねんな」
作文のテーマはその場で
言われるので起承転結に
まとめて書く事なんてのは
やれと言われてやれるほど
そう簡単にはできなかった
結論→理由→まとめなら
まだなんとか書ける。
それに読みやすくできる。
無理に起承転結をするって
事は必要が無かった。
司「ふぅ。終わったぁ」
なんとか時間内で書いた。
そして次は面接に向かった
面接は6人づつ呼ばれる。
ここで運が必要だった。
父「いいか。守と一緒に
面接受けそうになったら
おなかが痛いとかなんでも
ええから理由をつけてでも
後回しにしてもらえ。
守のアピールは強力やから
他の者の印象は弱くなる」
一緒にならないようにだけ
僕は祈っていた。
そして・・・願いが叶った
守君と面接は別だった。
守君が先に呼ばれていった
司「よかった。助かった」
後で知った事だったけど
同じ学校の者同士を一緒に
面接しないと言う事だった
それから3組ほど待って
遂に僕の番がやってきた。
マニュアル通りに入室して
座れと言われてから座った
堂々とした態度で面接管の
質問に対して答えていった
なぜ本校を選んだのか?
本校で何を学びたいのか?
将来はどうなりたいのか?
全部父さんが言った通りに
練習どおりに答えていった
そして面接が終わってから
部屋を退出して校門の外で
守君と合流して理子の面接
が終わるのを待っていた。
30分ほどしてから理子も
面接が終わったみたいで
校門の前にやってきた。
そして3人で一緒に帰る
帰りの話題は今日の事だ
思った以上に練習通り
だったので嬉しかった
それから2週間が過ぎて
合格発表の日を迎えた。