そして・・・金曜日の
夜9時に僕の家で集まり
面接を教えてもらった。
父「よーし。そんじゃあ
今から面接攻略法を話す
まず面接っていうのはぁ
学校が特別な人間を選ぶ
ために行われるねんや。
いくら成績がよくても
特別なポイントがないと
ほとんど通らへんから。
特別なアピールポイント
を持つ事が必要やねん。
内申書になんて書くかや
そこで7割がた決まる」
司「アピールポイント?
例えばどんなこと?」
父「スポーツや学業での
全国大会出場経験とかな
TOEICで800点以上とかや
そういう人がおるほど
学校のイメージが上がる
守の場合は帰国子女って
いうのを使えばいいねん
それだけで後は下手な事
せんかったら合格なる」
守「そうなんですか?」
父「オール5に近い成績
で帰国子女は特別やろ。
どんな生活を送ってた?
とか聞かれると思うけど
ちゃんと細かく答えれば
簡単に合格できるって」
司「僕はどうしたら?
別に何もないんやけど」
父「そう。それが問題や
司と理子ちゃんは特別な
何かっていうのが無い」
理子「そうなんですよ」
父「安心してほしいねん
特別な何かを持っている
連中って方が少ないし」
司「どうすればいい?」
父「そういう場合はなぁ
目的を伝えるねんや。
この学校で何を学び将来
どのように活かしたいか
これを伝える事が大事」
司「なるほどぉ~」
父「たいていの奴らは
面接の時に将来何に
なりたいか言うだけや。
それはただの夢であって
目的ではないねん。
誰だって言えるような事
言っても伝わらへんぞ」
司「確かにそうやね」
理子「例えばどんな感じ
で言えばいいんです?」
父「経理という仕事は
会社が存在する以上は
絶対に必要な事です。
税金に関わってきますし
脱税をする者もいます。
そういう不正を防ぐ為に
しっかりとした知識と
勉強が必要になるので
本校でしっかりと勉強に
励み大学に進学していき
たい一身でいます」
守「おおっ。すげぇ」
父「そうか?高校生なら
これぐらいでええやろ」
すごいことはすごいけど
それはウソの気持ちだ。
それでいいのだろうか?