父「なーるほどなぁ。
やるなぁ。さすが守やわ」
守「かなり難しいですが」
父「いや。それやったら
全然何も問題が無くなる」
守君は私立保育園を作って
経営者側にまわろうという
プランを別で持っていた。
自分は別の仕事を持って
副業のような形で運営して
いこうという考えだった。
普通ならこんな考えは甘い
誰だって否定をするだろう
しかし・・・違っていた。
守君はさらに提案していた
なぜ守君がそこまでして
やりたいかの理由に繋がる
幼児教育の不備不満だった
守君は小さい頃からずっと
武術を教えこまれていた。
太極拳に始まり他の拳法も
学び格闘技技術も含んだ
混合拳法だ。
武を通して成長をすると
必ずそこには古き人達が
残した智もついてくる。
智も含む強さを与えたい。
それは幼児の頃に学ぶのが
最も最適だと思っている。
そうすることで小学校に
入学すれば誰だって
リーダー的資質を含めた
人間になれると言っていた
補足として武を指導すると
言う事が正しい訳ではなく
なにかひとつ信念と続ける
事ができる何かがあったら
子供は天才的に育つって
言う事を言っていた。
父「という事は幼児教育は
借金してでもやるんか?」
守「まだわかんないです。
ただ今は自分が一生通じて
やれるのがなんなのかが
わかんなくて悩んでます」
父「ふーん。そういう事か
ちょっと絞っていこうか。
高校は公立メインやな?」
守「はい。併願で公立と
私立を受ける気でいます」
父「そやな。併願がええな
私立はどこ受けてもええぞ
どこもたいして変わらん」
守「私立は育英にしようと
思っています・・・」
父「育英か。まぁ無難やな
そやな・・・俺は高校は
商業高校出身やねんや」
守「なんで商業ですか?」
父「生きていく上で絶対に
お金ってのと付き合って
いかなあかへんやんか。
金だけをしっかりと管理が
できればええと思ってた。
将来の事なんて全然何も
考えてなかったんやわ」
司「金の管理かぁ・・・」
父「高校の頃の勉強なんて
適当にやってただけやった
学校の成績は適当にしてて
簿記検定だけ頑張ってた。
学校の成績優秀で簿記2級
よりも成績はそれなりでも
簿記1級の方が上やねん。
学校評価はよくわからんが
でも社会評価は簿記1級の
方をやっぱり好まれる。
学校なんて卒業したか
どうかで評価されるねん。
卒業さえしとけば成績優秀
であろうがなかろうが学歴
なんて全員一緒やねん」
なんか汚い感じに聞こえた
だけど確かにその通りだ。