第566話 進路相談

2016年12月10日

第23部-中学卒業-

t f B! P L
クリスマスも終わり冬休み
も終わって3学期に入った

中学最後の3学期だった。

理子「司ぁ~。進路って
どうするか決まったぁ?」

司「うーん。悩んでるねん
どうしよっかなぁ?」

高校受験を控えていた。
僕は進みたい高校がまだ
決まっていなかった。

理子「もう~。ノンキに
してる時期じゃないよ。
みんなは進路決めてって
いるのにさぁ」

司「やってさ。守君」

守「宮城ぃ~。進路は
適当に選んだらあかんねん
みんなは進路決めてない。
適当に進学をしてるだけや
そこんとこ間違うなよな」

僕と守君はずっと考えてた
将来の進路が決まらない。

理子「かっこええように
言ってるかもしれへんけど
そういうことはちゃんと
決めてから言ってよね」

守「・・・たしかに」

理子にばっさり切られた。
女の方が意見は強かった。

理子「はぁ~。なんでかな
司は行きたい高校無いの?
沢田君に合わせるなんて」

司「別に高校はどこでも
いいと思ってるからさぁ~
どうせやったら3年間は
楽しく過ごしたいだけ」

理子「もう。そんな決め方
で選んだら後悔するよ?」

司「その時はその時やで」

理子の言っている事も
確かに一理あった。

高校に入ると人付き合いが
ほとんど変わってしまう。

だから後々選んだ高校が
つまらなかったり後悔して
しまう可能性が高いから。

守「うーん。帰ろうかなぁ
じゃあ司。今日の夜行くわ
よろしく言っておいてや」

司「うん。わかったぁ。
9時ぐらいなるってさぁ」

理子「ちょっと。何が?」

司「あ~。守君の進路相談
で父さんに色々と聞きたい
事があるみたいやねんな。

守君の父さんも母さんも
進路相談よくわからんって
言われてるらしいから」

理子「ふーん。そうなんや
じゃあ今日進路決まる?」

司「多分そうやと思うよ」

理子「なら・・・いっかな
じゃあうちらも帰ろうよ」

司「うん。ほら。理子」

理子「うん。ありがとう」

僕は理子にそっと手を
差し出し理子が優しく僕の
手を掴んで歩いて帰った。

僕は理子と2人で一緒に
帰る時は必ず手を繋いでる

母さんから言われたから。

女の子にとってはただ一緒
に手を繋いで帰ってる時間
がとても幸せに感じるから
恥ずかしいとか否定せずに
黙って男から手を差し伸べ
女性が掴むようにしろと。

何も疑問に思わず純粋に
言われた通りにしていた。

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