自己紹介が終わるとすぐに
副総長の海原さんが残忍会
の掟を話してくれた。
海原「ええか。俺達残忍会
は負ける事は許されへん。
どんな手を使ってでも勝つ
喧嘩売ってくるやつは
きっちり半殺ししたる」
司「どんな手を使ってでも
というのは・・・?」
海原「その言葉のまんまや
勝てへんと思ったらなぁ
人数使って1人を集団
リンチしたらええねんや」
司「卑怯じゃないです?」
海原「俺達は族や。
武器使おうがリンチしても
卑怯もなんもないねんや。
負けだけが許されへんねん
残忍会は結果が全てや」
守「結果が全てか・・・
確かに俺もそう思います」
魂輝「僕には伝わりました
きれいごとで負けるよりも
汚くても勝利ですよね?」
海原「あぁ。そうや・・・
わかってるやないかぁ」
司「あぁ。そっかぁ」
きれいごとで負けるよりも
汚くても勝利・・・
これは道場でも言われてる
思想のひとつだったから。
試合でもスポーツでもそう
よくやったという言葉には
何の価値も持たないから。
ずるい・汚い・相手が卑怯
だから負けたと言うのは
言い訳にしかすぎなくなる
相手が卑怯な事をしても
その上を行く必要がある。
卑怯な事をされたとしても
動揺してしまってはダメだ
まともな戦いしかできない
ような奴は恐怖を感じない
卑怯には卑怯で戦える奴が
相手の心を折る事ができる
心も崩されない準備をしろ
そう先生に教えられてた。
残忍会は・・・それと同じ
ことを言っていた・・・
暴走族は僕達とは違うけど
同じように勝利に貪欲だ。
その姿勢は共感ができた。
藤山「圭吾の所のルシエド
とは違うけどまぁこっちは
こっちで別やと思えや」
守「近代派でしたっけ?」
藤山「そうや。筋が通った
ってのはそうおらへんけど
自分らの行動は責任持って
暴れ回ってるねんからな」
守「俺はこっちのほうが
合う感じがしますわ」
魂輝「ずっとこっちで
やってきてましたからね」
司「えっ?そうだった?
伝統派の方じゃないの?」
魂輝「アメリカに住んでた
時はずっとこうでしたよ」
守「日本やったら目立つわ
だからせんかっただけや」
僕の知らない守君達がいる
アメリカに住んでた頃を
僕は知らなかった・・・
聞くと怖いので聞かない