第549話 特別な存在

2016年11月2日

第22部-族の世界-

t f B! P L
野田「そんで伝統派の場合
は総長は出たらあかんねん
総長は特別な存在やから。

総長っていうのはな・・・
伝統派の場合は特別な存在
近代派の場合は近い存在で
いるのが憧れられるねん」

藤山「近代派は特別な存在
だったらダメなんです?」

野田「制御できへんやんか
近代派のメンバーなんてな
秩序もルールも無く暴れる
だけ暴れてるから簡単に
総長の顔に恥をかかすやん

総長がなめられてええか?
総長がなめられてたら族は
威張って集会できへんぞ」

藤山「そういう事ですか。
なるほど。わかりました」

野田「伝統派の方がかっこ
よく聞こえるかもしれへん
けど伝統派がええってわけ
でもないし近代派がええっ
ていうわけでも無いねん。

総長の在り方ひとつでな。
族の連中も変わってくる」

圭吾「やっぱすげぇなぁ。
野田さんは頭もええしな」

野田「そうでもないって」

圭吾「四大卒でしょ?」

野田「まぁそうやけど」

藤山「すげぇ」

野田「推薦もらっただけや
推薦受けたら合格してた」

藤山「頭いいんですねぇ」

野田「勉強もしてたからな
将棋とオセロとポーカーを
やって記憶術学んどったら
誰だって頭良くなるわ」

守「あれ?それって・・」

魂輝「ダディと一緒です」

圭吾「でた。野田さんの
必殺不良式勉強方法」

藤山「なんかすごいです」

野田「俺の勉強方法では
ないねんけどなぁ・・・
元々これは俺が真似てた
だけやねんけど・・・」

圭吾「藤山。記憶術だけは
絶対に覚えてたほうがええ
それだけは教えといたる」

藤山「どんなんや?それ」

野田「そういえば圭吾には
教えてやったっけ?」

圭吾「ええ。あれを教えて
もらってから勉強がかなり
楽になりましたからね」

野田「藤山君も圭吾に
そのうち習えばええよ」

藤山「教えろや。圭吾」

圭吾「また今度な」

その後も話が続いた。
ずっと先生が教えていた。

喧嘩だけが強くても・・・
仲間だけが多くても・・・
影響だけがあっても・・・

そこに尊敬は生まれない。

総長という責任のある看板を
背負う以上尊敬は必須条件だ

暴走族は頭のいいやつが
集まってるわけじゃない。

頭よりも先に手が出てしまう
感情で動いてしまう連中だ。

そんなやつらは引き際も何も
わからない連中だからこそ
守ってやらないといけない。

取り戻せるミスなら好きに
させていいが取り戻せない
ミスはさせないようにする

管理するのも上の役目と
言う事を教えていた。

全員黙って聞いていた

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