第548話 必要な理念

2016年10月31日

第22部-族の世界-

t f B! P L
野田「まず理念を話すわ。
不良に最も必要な理念は
力と仲間と気合と根性や」

圭吾「まぁ基本ですね」

野田「この4つが土台や。

男は力と仲間に惹かれる。
気合と根性でそれらを守る

これが根本的理念になる」

僕はメモをとることにした

不良に興味はないけども
不良とか関係ないような事
を言っているように思えた

そして話は続いていく。

野田「不良の場合力は強さ
仲間は影響に比例する。
気合と根性はトップを張る
ためには絶対に必要や。

つまり不良は強くて影響が
与えられどれだけやられて
も心は折られてはいけない

それがかっこいい不良や。
族をやる側の不良になる」

藤山「なるほど・・・
俺は今までそんな事考えた
事なかったですよ」

圭吾「俺も初めて聞くまで
考えた事なかってんや」

野田「こっから変わるねん
どっちを話そうかなぁ?」

藤山「どっちとは?」

野田「表と裏があるねん。
族のタイプによるねんけど
伝統派か近代派で違う」

伝統派は歴史がある族の
やり方でずっと守っている
喧嘩のやり方などがある。

無駄な喧嘩をしないとか
仲間がやられたらきっちり
筋を通してやり返すとかで
ただ暴れるだけじゃない。

今で言えば少し古いタイプ
の族に当てはまる族だ。

近代派というのはとにかく
名前や看板を出して威張る

チーム内のルールが特に
無いので自由だったりする

その分人数は多く集まる。

集会にしてもメンバーの
紹介だったら簡単に参加が
できるようなのが特徴だ。

圭吾「俺の所は伝統派です
でも藤山の所は近代派」

野田「へぇ。近代派か?」

藤山「そうですね・・・
これっていう決め事が特に
何もないんですよね」

野田「どっちでもええねん
伝統派でも近代派でもな。
要はトップのまとめ方や。
それが大事な部分やから」

藤山「なんなんですか?」

野田「近代派の場合はなぁ
メンバー全員に近寄って
ちゃんと自己紹介するねん
それができるかできんか」

藤山「こっちからですか?
メンバーからじゃなく?」

野田「あぁ。ノリで集会に
参加してるやつに族って
遊びやないって教えるのに
総長が出るのが一番やねん

それで次回来なかったら
そいつは無視すればいいし
次回も来る奴は目をかける

そうやって判断していく」

参加は自由だがその中から
ふるいにかけていくように
すればいいと言っていた。

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