圭吾「そんで連絡まわして
辿りついたんが藤山やった
OBでおるってなったから
忠告だけしておいたんや。
そんでお前らが喧嘩になる
って時に藤山に電話した。
そっからすぐ来たけどな」
藤山「いつでもいけるよう
に用意はしてたからな~」
野田「すぐ来たんかいな。
レスポンス早いんやなぁ。
族で反応遅いのが多いけど
早いとなると強い族やな」
藤山「わかりますか?」
野田「あぁ。わかるって。
つーか司。メモとるなよ」
司「・・メモは必須です。
反応が早いのが強い・・」
僕はメモをとっていた。
メモとらないと忘れるから
圭吾「さすがやなぁ~。
うちの連中にその姿勢を
見習わせたいもんやわ」
藤山「いちびりヤンキーが
最近多くてなぁ。抗争も
できへんやつ多いから」
野田「それは昔でもそうや
族に入ってるからってだけ
で威張りたいのが多いわ」
ヤンキーの会話だった。
僕達には無縁の話だった。
そして話が進んでいって
話は喧嘩の話になっていく
圭吾「藤山結構強いですよ
俺中学の頃タイマン張った
けどかなり強かったです」
藤山「いきなり喧嘩売って
きてうっとうしかったわ」
野田「ふーん。でどっちが
その喧嘩に勝ったの?」
圭吾「引き分けでしたね」
藤山「まぁ痛み分けやな」
野田「拳で語りあったんか
両方とも強いんやなぁ~」
圭吾「よう言いますわ。
野田さんが強いって言うと
ウソに聞こえますやんか」
野田「そうか?2人共強い
と思ったけど?そこらへん
の奴らより強いと思った」
圭吾「そこらへんの奴らと
比べられても困りますね」
藤山「それはそうですね」
野田「不良は不良内で争い
族は族同士で争えばいい。
そこらへんの気合の入った
族の連中と比べたんやで」
圭吾「どうでもいいです。
それよりもっかい族の総長
としての心得を教えて
もらいたいんですけど」
野田「総長としての心得?
俺そんなん教えたっけ?」
圭吾「ほら。喧嘩だけが
強くても意味がないとか」
野田「あー。あれか・・・
別に心得では無いけどな」
藤山「俺も聞きたいです」
圭吾「手伝ったんですし。
そのお礼って言う事で」
野田「わかった。でも
他人にいちいち言うなよ」
先生による講義が始まる。
不良としての心得だった。