第547話 無縁の話

2016年10月29日

第22部-族の世界-

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圭吾「そんで連絡まわして
辿りついたんが藤山やった

OBでおるってなったから
忠告だけしておいたんや。

そんでお前らが喧嘩になる
って時に藤山に電話した。

そっからすぐ来たけどな」

藤山「いつでもいけるよう
に用意はしてたからな~」

野田「すぐ来たんかいな。
レスポンス早いんやなぁ。
族で反応遅いのが多いけど
早いとなると強い族やな」

藤山「わかりますか?」

野田「あぁ。わかるって。
つーか司。メモとるなよ」

司「・・メモは必須です。
反応が早いのが強い・・」

僕はメモをとっていた。
メモとらないと忘れるから

圭吾「さすがやなぁ~。
うちの連中にその姿勢を
見習わせたいもんやわ」

藤山「いちびりヤンキーが
最近多くてなぁ。抗争も
できへんやつ多いから」

野田「それは昔でもそうや
族に入ってるからってだけ
で威張りたいのが多いわ」

ヤンキーの会話だった。
僕達には無縁の話だった。

そして話が進んでいって
話は喧嘩の話になっていく

圭吾「藤山結構強いですよ
俺中学の頃タイマン張った
けどかなり強かったです」

藤山「いきなり喧嘩売って
きてうっとうしかったわ」

野田「ふーん。でどっちが
その喧嘩に勝ったの?」

圭吾「引き分けでしたね」

藤山「まぁ痛み分けやな」

野田「拳で語りあったんか
両方とも強いんやなぁ~」

圭吾「よう言いますわ。
野田さんが強いって言うと
ウソに聞こえますやんか」

野田「そうか?2人共強い
と思ったけど?そこらへん
の奴らより強いと思った」

圭吾「そこらへんの奴らと
比べられても困りますね」

藤山「それはそうですね」

野田「不良は不良内で争い
族は族同士で争えばいい。

そこらへんの気合の入った
族の連中と比べたんやで」

圭吾「どうでもいいです。
それよりもっかい族の総長
としての心得を教えて
もらいたいんですけど」

野田「総長としての心得?
俺そんなん教えたっけ?」

圭吾「ほら。喧嘩だけが
強くても意味がないとか」

野田「あー。あれか・・・
別に心得では無いけどな」

藤山「俺も聞きたいです」

圭吾「手伝ったんですし。
そのお礼って言う事で」

野田「わかった。でも
他人にいちいち言うなよ」

先生による講義が始まる。
不良としての心得だった。

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