野田「なるほどねぇ~。
そういう事やったんか」
藤山「はい。すんません。
ご迷惑おかけしました」
野田「いやいや。ええねん
現役が簡単に頭を下げるな
なめられてしまうからな。
でもなんでや?わざわざ
俺に挨拶してくるなんて」
藤山「えっと・・それは」
藤山は少し黙っていた。
野田「はぁ。わかったわ。
圭吾~。出てこいやぁ~」
圭吾「ばれてましたか?
上手く隠れてたんですが」
司「あっ・・・あの人は」
魂輝「先生と一緒に何か
話をしてた人ですよ」
野田「都合よすぎるねんや
残忍会なんて俺は知らんし
現役が下手に出てくるのは
かなりおかしい事やんけ」
暴走族は簡単に詫びない。
そんな簡単に詫びるのなら
威張って公道を走れない。
気合も根性も入っていない
ような連中はいらないから
ただし例外もあった。
野田「圭吾の指示か?」
圭吾「いやぁ違いますよ。
ただ残忍会の連中にも久我
の情報を聞いてたんで。
少し忠告しただけですよ」
野田「なんて言ったん?」
圭吾「野田さんが動いたら
俺らも動くからなって」
野田「なんでやねんな。
俺と須磨連関係ないやん」
魂輝「須磨連って?」
森「まさか須磨連合?
ってことは・・泉さん?」
守「なんやねんな。それ」
森「須磨の族の連合軍や。
シャレならん人らやって」
圭吾「藤山もバカやないし
野田さんの事知ってたから
話は早かったですよ」
野田「そうなの?」
藤山「そりゃ知ってますよ
羅針7代目総長って言えば
俺らの間じゃ伝説ですよ」
野田「伝説?なんでや?
俺そんな伝説ってような事
何も残してないねんけど」
藤山「タイマン負けなしで
族とぶつかりあっても
戦略ひとつで負けなかった
無敗伝説とかありますよ」
野田「無敗伝説?バーカ。
俺は何度も負けてたって」
圭吾「はいはい。野田さん
は威張らない人ですもんね
わかってますって」
野田「バカ。ほんまに俺は
何回も負けてたっての」
藤山「後は族の総長なのに
補導歴が1回も無いって」
野田「それはほんまやわ。
下手はうたんかったから」
なんか族の話になってた。
よくわからないが先生の
周りに暴走族の総長達が
いて話しあってたようだ。
なんか不思議な光景だった