第521話 例外

2016年9月26日

第21部-指導者-

t f B! P L
守「先生喧嘩もできるな。
あれは結構数こなしてる」

司「なんでわかるん?」

守「終わらせ方を知ってた
俺はタップせんかったら
ずっと極められてたままや
ほんまに外さんかったし」

魂輝「少しづつ関節に力も
入っていってましたしね」

司「そうやったんや・・」

見た感じ強そうに見えない
普段は適当な人だったのに

守「仮面かぶってるなぁ。
みんな先生の事をびびって
たんがなんかわかったわ」

司「そういえば桁成君も
先生を怒らせないように
しようとしてたもんね。
元ヤンやったみたいやし」

魂輝「そうなんですか?
ちょっと信じられないです
ヤンキーって努力します?

あれだけできるとかなりの
努力が必要だったはずです

努力せずに楽して威張るが
ヤンキーじゃないです?」

守「確かにそれも一理ある
でもそれが全員やないやろ

先生は努力したヤンキー
やったんと違うかな?」

魂輝「うーん。いまいち
考えにくいですけど」

司「僕も考えにくいけど」

司「例外もいるって事や。
タマと司も周りから見ると
例外やねんからなぁ~」

司「守君も例外やって」

僕達は平凡に過ごしている
何もしない中学生とは違い
一生懸命生きていた。

その積み重ねが重なって
今に繋がっていた。

夏休みも過ぎていって
全員での合宿にも行った。

たくさん努力してみんなと
同じ時間を過ごして・・・

喜怒哀楽を共にしていた。

中学3年となると感情を
隠してクールに決めている
のがかっこいいと思う頃。

だけど・・僕達は違ってた

僕と守君は瀬戸さんに
言われた通り笑う時には
よく笑うようになっていた

感情を表に出していた。

感情を表に出すというのは
ストレスは溜まらないけど
体力を多く使ってしまう。

肉体的疲労ではなくて
精神的疲労で体力を使う。

僕はまだできるけど守君は
慣れていなかったので疲れ
が僕よりもおおかった。

合宿も終わり盆も終わって
夏休みも終盤に近づいた。

夏休みに入るまではそうは
気づかない事があった。

夏休みに入ると駅前の
コンビニにヤンキーが増え
深夜にはバイクの騒音が
聞こえるようになってきた

不良の姿が多くなっていた

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