第519話 挑戦権

2016年9月24日

第21部-指導者-

t f B! P L
野田「1分が過ぎたかなぁ
そんじゃあ俺も攻めるわ」

司「あかん・・・勝てる
イメージが全くしない」

道着を掴む先生の手の力が
入ってくるのがわかった。

その瞬間だった・・・

司「えっ・・・?」

ダアァアアン・・・

野田「はい。終了~」

司「ぐはっ・・・がはっ」

僕は畳みに投げつけられた
受身が取らせてもらえない

払い腰で投げられた。

上体を横に振られ後ろに
引きつつ僕の重心ごと全部
持っていかれていた・・・

投げられた時に先生は体重
を僕に預け一緒に倒れた。

そのせいでダメージが大きい
すぐには立てなかった・・・

野田「司ぁ~早く立たないと
そのまま殴られるだけやぞ。
さっさと起きて余裕見せろ」

司「・・・はっ・・はいっ」

全身から力が抜けていく。
だけど無理矢理体を起こした

一礼をして終わらせた。
強がるのはかなり辛かった。

僕はまたすぐに座りこんだ。

司「投げられた瞬間・・・
死ぬ感じがした・・・」

投げられて初めて怖さを知る
他のみんなに投げられても
もう怖さは無かったのに。

憲吾「司ぁ。大丈夫かぁ?」

綱吉「始めてやったっけ?
司は先生と組手やったんは」

司「うん。初めてやけど。
なんかめっちゃ怖かったよ」

綱吉「一本負けでよかったな
もし技あり程度やったら司は
多分殺されてたと思うぞ」

司「えっ?マジで?」

綱吉「桁成が殺されかけてた
技ありぐらいやったから
そのまま合わせ技とりに来て
動けなかった桁成殺してた」

司「えっ?殺したん?」

憲吾「先生は怖いからなぁ。
受身とらせてもらわれへんし
一本じゃなかったらそのまま
関節を取りに来るからなぁ。
無抵抗でも容赦がないねん」

司「あぁ。そういう事かぁ」

一本取りに来たという意味だ
本当に殺したかと思った。

それぐらい怖かったから。

そして・・・それを見ていた
守君と魂輝君がうずいてた。

魂輝「先生~僕もいいです?
僕も一手お願いしたいです」

野田「あん?なんの勝負?」

魂輝「柔道でお願いします」

野田「一本だけやぞ」

先生と魂輝君が一礼をした。
そしてお互い組み合った。

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