司「初めてじゃない?」
瀬戸「赤ちゃんの頃にな
会った事あるねんや」
守「そんな事言われても
僕達は困りますよ」
瀬戸「悪い。悪い」
父「じゃあ後は頼むわ」
清人「また後でな」
瀬戸「はーい。わかった
そんじゃ2人預かるわ」
父さん達はどこかへ行く
そして瀬戸さんと僕達は
ファミレスへ移動した。
瀬戸「さてと。俺は別に
話す事はないねんけど。
聞きたい事はあるか?」
司「えっ・・・?」
ひどく冷たい態度だった
僕は一瞬嫌な気になった。
守「聞きたい事あります。
なんで瀬戸さんはロバート
の下についてたんです?」
瀬戸「面白かったからや」
守「それだけですか?」
瀬戸「それだけやけど」
守「ダディが言ってました
瀬戸さんはロバートから
信頼されてたって・・・」
瀬戸「そんな事は無いな。
ロバートが信頼してたんは
お前らの母さん達の方や」
守「そう・・ですか・・」
会話が続かなかった。
僕達は無言が続いた。
沈黙が・・・重たかった。
司「あの・・・僕もひとつ
なんでそんなに不機嫌に
なっているんでしょうか」
瀬戸「全然違うからや。
お前らがロバートと・・」
少しいらつきだしていた。
そして説教が始まった・・
瀬戸「お前らは甘ちゃんや
魔人さんにも死神さんにも
お前らの話は聞いてきた。
今ある状態が当たり前やと
思ってるやろ?
いい暮らしさせてもらって
それが普通とか思って・・
何も無い状態からこれだけ
作り出すまでの苦労と経験
を一切知らへんのやろ?
俺はロバートとお前らの両
親と一緒に苦労してきてん
お前らはどうせロバートが
どれだけ苦労してきたかを
何も知らへんのやろ?
苦労を知らんと今ある状態
に満足してるお前ら2人に
俺が何を話せるねんや?」
守「俺も苦労してますよ」
瀬戸「お前の苦労は苦労と
呼べるもんやないねん。
大人に中学生の苦労なんて
話して共感できるかいや。
もっと考えて話しせえや」
守「くっ・・・」
司「そんな・・・ひどい」
強い威圧感が出ていた。
僕達は何も言い返せない。