第505話 白鳥

2016年9月10日

第20部-左腕と右腕-

t f B! P L
野田「はい・・・はい。
じゃあ後はみんなに連絡
をお願いします。では」

先生は電話を切った。

瀬戸「なんや?俺が日本
帰ってきたらあかん?」

野田「全然ええけどな。
ただ連絡ないと困るねん
みんな今パニックやわ。

お前がここにおる事が
みんな信じられへんねん

お前は特別やねんぞ」

瀬戸「おおげさやなぁ」

野田「おおげさちゃうわ
全員お前に会いたいねん
仕事が手につかへんわ」

瀬戸「会社の方にも顔を
出そうと思ってるけど」

野田「そういう問題とは
違うねん。軽すぎるわ」

瀬戸さんと先生は色々と
楽しそうに話をしていた

憲吾「先生。すいません
この人は誰なんです?」

野田「あ~。高校の頃の
同級生であって俺の師匠
の1人やってんやんか」

全員「えぇっ!?先生の?
って事は・・ええっ?」

全員が驚きを隠せない。

アラン「パパ?この人は
パパの友達ですか?」

瀬戸「友達やないねん。
こいつは俺の付き人や」

アラン「付き人?」

野田「まぁ確かに・・・
勝手についてたからな」

瀬戸「そんじゃあ行くわ
他にも色々廻りたいし」

野田「ちょっと待ってや
生徒にも色々と人生の
道標を教えてやってや」

瀬戸「ええわ。面倒やし
お前がちゃんと教えてる
んが見ててわかったわ」

野田「同じ系統の兄弟子
で医者でドイツで第一線
でやってる人の話って
お前しかできんねんや。
金にならん部分を教えて
やってほしいねんけど」

瀬戸「お前賢くなったな
少しは成長してるやん。
わかった。少しだけな」

瀬戸さんが時間を割いた
先生の為ではなく生徒の
為に時間を作っていた。

みんなが瀬戸さんの周り
に集まって質問をしてた

瀬戸さんは丁寧に答えて
哲学をわかりやすく話す

それは奇麗事ではなくて
泥臭い部分が多かった。

だからこそ伝わった。
そして全員にこう言った

白鳥を見本に生きろ。

これは有名な話だ。
白鳥は水面下では足を
必死にかきわけているが
水上では優雅にしている

人に見える部分では優雅
にしてて人の見ていない
部分では必死になれと。

普段の生活では努力も
何もしていないように
振舞っていればいい。

中学生に話す話だ。
わかりやすく言ってた。

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