守「卓さんってロバート
の側近だったんですよね」
卓「まぁ。そうかなぁ。
俺はロバートの左腕や。
右腕が別におったけどな」
司「左腕って?」
卓「ロバートが最も信頼を
置いてた側近は俺やない。
俺の親友でありロバートに
最も付き添ってたんがおる
そいつが本当の側近や」
司「もう1人のロバート派
って言う人ですか?」
守「ドイツに住んでるって
いう人の事ですか?」
卓「あぁ。そうやねん。
瀬戸 明が最もロバートに
付き添ってた奴やねん」
守「瀬戸 明・・・」
卓「あいつは天才やから。
俺達とは格が全然違うぞ」
司「えっ?父さんからは
2人は同格って聞いたよ」
卓「高校の頃は同格やった
でも今は全然違うねんや。
俺達はロバートが残してた
のをそのまま受け継いだ。
でも・・・明は違うねん。
ロバートの残したのを捨て
知らない土地でゼロから
医学っていう難しい学問に
飛び込んでんからなぁ。
俺にはできへんかったわ」
守「なんか・・・ロバート
の行動と似てますよね」
卓「そうやなぁ。お前ら
からすると俺達がロバート
に感じたのと同じ感じを
明から感じるかもなぁ」
司「すごい・・会いたい」
卓「会いたいで会えるよう
なやつとは違うねんよなぁ
周りから必要とされてる側
で上の人間やねんから」
守「偉い人なんですか?」
卓「そうやなぁ。研修医を
多く抱えてる指導医やから
なんかちょっと違うねん」
司「よくわからへんけど」
守「忙しい人なんですね」
時間を割いてもらうのが
難しい人だとすぐわかった
卓「お前ら夏休みなったら
ドイツまで行くんやろ?」
司「はい。行きます」
守「なんとか探しますよ」
卓「明にはメールしとくわ
アポ無しではまず会えない
俺から連絡入れとくから」
守「お願いします」
それからも色々と話した。
父さん達のやってきた過去
を聞いて僕達は驚いていた
父さん達も今の僕と同じ
ように武術を学んでいた。
中1のヤンキーが太極拳を
始めていたのが面白かった
人には言わない努力の部分
をしっかりやっていたのが
僕自身と重なって嬉しい。
父さんのやってきた事を
僕はやっていると知った。