司「ごめーん。守君」
守君は先に着いていた。
5分前には到着していた
とりあえず切符を買う。
灘駅まで向かっていった
守「三宮より向こうって
行く事なかったなぁ~」
司「うん。そうやね」
神戸はだいたい三宮を基点
にして東か西にわかれる。
須磨は西側だった。
灘は東側だった。
東の方に行く事ってのは
僕達はまず無かった。
三宮を過ぎて灘駅で降りた
意外と人の多い駅だった。
そして歩いて家に向かった
住宅街を進んでいった。
司「あった。ここやで」
守「でかい家やなぁ」
僕はチャイムを押した。
美樹「はーい。あー司か。
ちょっと待っててよ」
少しして美樹さんが外に
迎えに来てくれた。
僕達は家の中に入った。
ひとまずリビングへあがる
司「卓兄ちゃんは?」
美樹「今日は仕事やねん。
早めに帰ってくるって
言ってたけどね」
司「そういえば卓兄ちゃん
って飲食店やってたっけ」
美樹「マネージャーかな。
店舗管理が主な仕事やわ」
守「責任ある仕事ですね」
美樹「よくわからんけど。
さっ。ケーキでも食べて」
美樹さんがお茶を用意して
くれてたので食べた。
美樹さんと色々話をする。
守「突然なんですけど・・
美樹さんもロバートの事を
知ってるんですか?」
美樹「うん。知ってるよ。
中学生の頃から知ってる」
司「そうだったんです?」
美樹「でもあたしが知って
るのはロバートではなくて
橋本 和也の方やねんな」
守「どういう事ですか?」
美樹「怖くなかったもん。
そこらへんの普通の人と
全く一緒やってんからね」
司「えっ?そうなん?」
美樹「あんたら2人と同じ
見た感じは普通やったよ」
守「威張り散らしてたりは
してなかったんですか?」
美樹「うん。なかった。
みんなからいじられてたり
もしてたもん。周りの人も
下じゃなくて友達やった」
司「父さんや守君の父さん
は尊敬してたって言ってた
からやっぱりどうしても
威張ってたんやと思った」
守「でも違うみたいやな」
想像がしにくかった。
本当の父親のイメージが
しにくかったから。