その日は疲れたので寝た。
翌日が日曜日で助かった。
ゆっくり寝ようと思ったが
いつも朝早く起きてるので
いつも通り6時に目が覚め
いつも通り公園に行って
鍛錬をこなしていた。
この日僕は少し考えていた
司「太極拳の基本を守って
打撃ってできないかな?」
十大要領(基本姿勢)や
三型五法を使って突きや
蹴りができないのかが
疑問に浮かんでいた。
司「身法を守って・・・
動作をきらさずに打つ!!」
バッ・・・バッ・・・
フックを打ってみた。
しかしよくわからない。
たぶん・・・威力はない。
身法を守っているとやはり
体を使えていなかった。
上手く繋がらなかった。
やっぱり別物として扱う。
そうしないとダメだった。
柔法では合わせれるのに
剛法では合わせれなかった
僕の技術がまだ弱かった。
そういう風に捉えていた。
家に帰ってから少しして
アムリタ教典を読んで寝る
アムリタ教典を僕は何度も
何度も読み返していた。
この本は読んでいくほどに
色々と考えさせられていた
「力」だけの強さではなく
「智」の使い方も合わせる
それで初めて「強さ」を
使えることができる。
ただ「強さ」だけでは人に
「信頼」されることはない
「強さ」に酔ってしまうと
人に利用されるだけであり
結局何も残らないと言う事
礼儀を知らなければ誰も
「信頼」をしてくれない事
大事な事を教えてくれる。
司「すごいなぁ。この本。
みんな読んでるもんなぁ」
ロバートが僕と同じぐらい
の年で書いてたからすごい
そりゃ憧れてしまうだろう
僕もつるみたいと思うから
本当の父さんは今の僕を
見たらなんて言うだろう。
ショックを受けるのかな?
それとも怒られるのかな?
同じ土俵に立てていない。
それが僕には重かった。
コンコンコン・・・
部屋のドアが鳴った。
司「はーい。どうぞ~」
母「司ぁ~。理子ちゃんが
来たけどどうする?」
司「えっ?理子が来たん?
部屋に入ってもらってよ」
母「司が案内してあげや」
司「はいはい。わかった」
僕は玄関まで下りていった
そして理子を部屋に入れた