司「やめて下さい」
守「頭上げて下さいよ」
頭を下げてくれるのは
僕達にとって辛かった。
僕達は父さんとは違う。
息子という立場なだけで
偉くもなんともないから
野田「源さん。その2人に
賢まらなくてもいいですよ
そいつらバカやないんで。
親の威厳も使わへんから
ただのガキとして扱って
もらった方がいいんです」
源「挨拶はしておきたい。
初対面は大事ですよね?」
野田「まぁ。そうですね」
源「野田さんから教えて
もらった事やっただけ」
野田「対等の人だけで
いいんですよ。それは」
先生と他の道場の先生達が
楽しそうに話していた。
全員で駅に向かっていった
僕達は後ろを歩いていった
切符を買って三宮へ向かう
僕達はいつも先生を道場内
でしか見た事なかったけど
こうやって外で見ていると
先生も遠い人だと感じた。
周りに人が集まる人って
のはすごいことだった。
野田「よっし。OKや・・・
守。司。親に連絡入れて
おいたからな。ついてこい
今からみんなでご飯行く」
司「はい。わかりました」
守「ご一緒します」
先生が僕達を呼んでくれた
僕はそれが嬉しかった。
全員で焼肉店に入った。
バイキングのお店だった。
座敷の大きい部屋に案内
されて全員が部屋に入れた
適当に注文をして今日の
試合に関しての事を話した
その後に質問コーナーが
あって先生に色々聞いてた
選手自身が聞いてもいたし
指導者も色々と聞いていた
僕と守君は黙って聞いてた
衝撃理論や力と技の割合。
そして力の伝え方などの
難しい話をしていた。
そこからは食べながら話す
先生の周りは大人が多くて
僕の周りには高校生がいた
今日戦っていた人だった。
中学生から見ると高校生は
少し大人に見えていた。
高校生から話をしてくれて
僕達も色々と話をしていた
話は格闘技の話中心だった
みんな色々強い思いがあり
サーペントに上がってた。
日々強くなりたいと思って
練習をしていても黒帯を
とったら戦う事ができない
だけどサーペントになら
お互い黒帯同士なので
戦えることができる。
目標があるから戦える。
だから日々の辛い練習にも
耐えて頑張れているらしい