野田「試運転無しであんな
スピード出すなんて・・・
かなり危なくないです?」
安部「しゃあないわ・・・
15年ぶりやからなぁ・・・
ロバートと一緒にあーして
つるむのってのは・・・」
野田「重ねてるんですかね
昔に戻ったみたいですね」
安部「突然やったからな。
最後の思い出っていうのが
俺達には無いねんから」
野田「そうですね・・・」
守「・・・」
その頃・・・僕達は・・・
柴田「司ぁ~。目を開けて
しっかり前見ればいいぞ。
世界が違って見えるから」
司「怖いです~」
柴田「勇気出して見ろ。
見たら感覚が変わるから」
僕はそっと目を開けた
司「すげぇ・・・」
車に乗って見るのとは
全然違う景色だった。
風が心地よく吹き抜ける。
柴田「気持ちいいやろ?」
司「はい。最高です」
そのまま10分ほど乗って
からお店まで戻った。
店の前は誰もいなかった。
司「ありがとうございます
めっちゃ感動しましたぁ」
柴田「守はどこいった?
ちょっと呼んできてくれ」
司「はい。呼んできます」
僕は店の中に入った。
店の中ではみんなで色々と
バイクについて話をしてた
野田「おう。お帰り~司」
司「お疲れさまです。
守君。柴田さん呼んでる」
守「ほんま?わかったぁ」
守君が外に出て行った。
司「何話してたんです?」
安部「どんなバイクに
乗りたいか?って話や」
野田「司はバイクやったら
どんなんに乗りたい?」
司「僕は簡単なのがいい。
スクーターがいいですね」
大きいバイクは怖かった。
上手く乗れる自身が無い。
野田「スクーターかぁ・・
乗るのはスクーターでも
免許は400ccで取れよな」
司「なんでなんですか?」
野田「高校に入ったら色々
250とかに目移りするねん
400で免許とっておいて
スクーターから乗り換え
たくなったりするからな」
安部「それはよくあるな」
司「そうなんですねぇ~。
それじゃあそうします」
僕は深くは考えなかった。
先生と安部さんが適当な事
を言っていなかったから。
こういう大人の人からは
色々と学ぶ事が多かった。