野田「あれ?なんやねんな
なんで守と司がおるねん」
司「先生こそなんで?」
野田「アドレスの整備をな
頼みに来たんやけどなぁ」
守「わざわざ兵庫区まで
来なくても近くで直せば
いいんじゃないですか?」
野田「あかんねんや。
このアドレスだけは鹿角
さんに見てもらわんとな」
安部「おーい。守と司ぁ。
これ表に出してくれやぁ」
安部さんがバイクを押して
出てきた。
250ccのバイクだった。
野田「あれ?安部さんも?
お久しぶりです安部さん」
安部「なんや?野田かい。
ちょうどええわ。出して」
野田「おおっ!!ジェイドや
めっちゃ懐かしいですやん
外出せばいいですかぁ?」
安部「おう。頼むわ」
先生と安部さんが外に出る
僕と守君は黙ってついてく
単車を直していたヤンキー
達も後ろをついて来た。
安部さんがキックでかける
しかしなかなかかからない
途中で先生にも変わる。
しかしなかなかかからない
柴田「おう。どうや~?
けっこう寝かせてたから
エンジンかかりづらい?」
野田「お疲れさまで~す。
全然かかんないんですよ。
あっ。アドレスよろしく」
柴田「おう。見ておくわ。
野田。ちょっと変われや」
柴田さんに変わった。
何度かキックをする。
そして・・・かかった。
司「おおっ。すごい」
エンジンがかかっただけ。
だけど・・・僕はエンジン
のかかったバイクになぜか
興奮してしまった。
かっこいいと思ったから。
柴田さんが吹かしたりして
単車を少し確かめていた。
柴田「よーっし。じゃあ
バイク乗ったことのない
司ぁ~後ろ乗ってええぞ」
司「いいんですか?」
野田「早く乗ってこい。
これも経験になるから」
僕はヘルメットをつけて
後ろに乗せてもらった。
柴田「しっかり掴まれよ。
そんじゃあ少し走るから」
ブンブン・・・ヴォーーン
司「うわぁ・・・怖い~」
一気にスピードを出した。
みんなとは離れていった。
めっちゃ怖くなった・・・
柴田さんをしっかり掴んで
目をつぶるしかできない。
こけたら死ぬと思った。