柴田「そうか・・・はぁ~
そうかぁ。守と司かぁ」
安部「全部知ってるってよ
父親が違うってこともな」
柴田「そうなんか・・・
ロバートの子って事も?」
安部「それを知って死神と
魔人が俺達に会わせに来た
ってことらしいけどな」
柴田「なんやねん。それ。
連絡くれてたらええのに。
予定全部止めてゆっくり
会う時間作ってたって」
父さんは連絡はしてなくて
僕達を来させたらしい・・
守「お忙しいんですよね?
迷惑はかけたくないです」
柴田「バカか。お前らは
俺達に迷惑かけてええねん
ロバートがおったから俺達
は今があんねんからな」
司「そうなんですか?」
柴田「ロバートと会って
なかったら今頃文句ばっか
言って努力する事も勝ち方
も知らんくて立場もない
大人になってたと思うわ」
安部「それは言えるわな」
楽しそうに話をしていた。
若い頃に戻ったみたいだ。
司「それで・・・ロバート
ってどんな人でしたか?」
安部「俺達の象徴やった」
守「象徴って?」
安部「インカの話ってのは
どこまで聞いてるんや?」
司「インカですか?」
守「何も知らないです」
安部「あれ?そうなんか?
そこ話してないんかいや」
柴田「そこが大事やねん。
俺らもお前らの父ちゃん達
も同じチームやったんや」
司「同じチームだったって
のは聞いた事があります」
守「そのチーム名がインカ
だったって事ですか?」
柴田「そうそう」
司「元ヤンの集まりって
僕は聞いたんですけど」
守「えっ?そうなんか?」
守君は父さん達がヤンキー
だったと知らなかった。
柴田「まぁ俺達はそうや。
ロバートは違ってたけど」
安部「元々お前らの親父は
長田で最強って言われてた
2人やった。そんで俺達は
兵庫区でトップやったから
一番危険な地区のトップを
とりに喧嘩を売ってたんや
そしたらお前らの親父達が
長田最強って称号はいらん
みたいな事言ってたんや。
むかついたから喧嘩売って
タイマン張ったんやけど
ボコボコにされたんやわ」
柴田「あん頃は俺は素人や
あいつら鍛錬積んでたやん
俺らが負けて当たり前や」
なんか因縁めいていた。
それが少し羨ましかった。