司「あの・・・すいません
お名前なんて言うんです」
僕は名前を聞いた。
安部「安部。いや・・・
飛燕って言ったほうが
お前らにはわかるかな?」
司「えっ?安部さんって
もう1人の会う人ですよ」
守「ロバートって人の事を
聞きにきてたんですよ」
安部「全部知ってるんか?
親が違うってことも・・」
守「はい。15の誕生日で
全部聞きました・・・」
司「僕も・・・そうです」
安部「そうなんか・・・
ちょっとお茶でもするか。
ちょっと待っておけや」
安部さんは店の中に戻った
僕達も中へ着いていった。
安部「おーい悪い。柴田が
帰ってきたらマロンにおる
からさっさと来いってだけ
伝えておいてくれへん?」
男「はい。わかりました」
安部「そんじゃあ行くかな
行くぞ。守と司ぁ~」
司「はい。失礼します」
守「失礼しましたぁ~」
安部さんについていった。
少し歩くとマロンと言う
喫茶店に着いたので入った
席に座って飲み物を頼む。
安部「守と司かぁ~・・・
もう15年も過ぎたんか。
死神と魔人は元気か?」
司「死神と魔人?」
安部「お前らの親父の事」
守「元気ですよ」
司「元気にしています」
安部「そうか。よかった。
高校卒業してからはそんな
会ってなかったからなぁ」
司「なんでですか?」
安部「俺は地方の大学に
出たからや。卒業してから
はすぐ独立したからなぁ。
色々忙しかったんやわぁ」
守「すぐに独立って・・・
勝算はあったんですか?」
安部「全く無かったなぁ。
でも公認会計士って肩書き
でなんとかいけたかな」
守「公認会計士って難しい
国家資格ですもんね」
安部「よう知ってるやんけ
ちなみに俺は大学在学中に
受験してとったんやけど」
司「すごいですよ・・・」
安部「勉強ばっかりしてた
記憶術のおかげやったわ」
守「そうなりますよね。
僕も記憶術教えてもらって
勉強が楽になりましたよ」
司「えっ。僕知らないよ」
安部「おいおい。死神は
教えてなかったんかぁ?」
記憶術というのはいわば
記憶しやすいような覚え方
で全て覚えていくやり方だ
勉強の技術の一種でもある