コンコンコン・・・
父「司ぁ。入るぞ~」
司「はい。どうぞ~」
父さんが珍しく部屋に来た
父「アムリタ読んでたんか
懐かしいなぁ~。やっぱ」
司「どうしたんよ?」
父「まぁちょっとな・・・
司。ロバートを知ってる人
にちょっと会ってこい」
司「会わなくてもいいよ。
僕は父さんの子でいたい」
父「それは嬉しいねんけど
会ってこないとあかんわ」
司「なんで?」
父「ロバートの内弟子は
6人おったって言ったな?
そのうち2人が父さんと守
の父さんやねんや。後4人
おるねんけどそのうちの
2人に会ってくればいい。
残りの2人は夏休み前や。
会って認められて来いや。
そんでどんな人がロバート
の周りにおったかを知れ」
司「僕が判断するって事?
ロバートの周りの人達?」
父「そうそう。
父さんと同格の連中やから
色々学んでくればいいぞ」
司「父さんと同格なん?
それってすごくない?」
父「別にすごくはないけど
父さんとは違うタイプの
連中やからいい経験なる」
司「わかった。会いに行く
なんていう人なん?」
父「柴田と安部や・・・
鹿角と飛燕って言ったら
あいつらはわかるから。
鹿角はバイク屋やってる
飛燕は会計事務所してる」
司「バイク屋と会計事務所
って・・・すごいやんか」
バイク屋っていうとなんか
かっこいいイメージがある
会計事務所と言ったら頭が
いい人って感じがした。
父「守と一緒に行ってこい
そうやなぁ。この週末でも
鹿角んとこ行けばええわ。
地図は後で渡したるから」
司「うん。わかったぁ~」
父「そんじゃあ寝るわ。
じゃあな。おやすみ~」
司「おやすみなさい」
父さんは出て行った。
司「父さんの仲間達かぁ。
どんな人達なんやろう~」
父さんと同格の人達って
言うとかなり緊張する。
だけど楽しみでもあった。
大人は学生に偉そうにする
学生は大人を判断する。
僕が判断をした上で話を
聞くかどうかを決める。
つまんない大人かどうかが
僕はちゃんと判断したい。
それからいつも通りの毎日
が過ぎて週末を迎えた。