練習は早めに切り上げた。
時間も早いのでみんなで
マクドに寄って少し話して
から帰る事になった。
女子部も一緒だった。
土日ではこうやって集まる
事が多いみたいだけど僕達
はいつも帰っていたから
みんなとは初めてだった。
憲吾「新体制になってやぁ
俺桁成みたいにやれてる?
それがめっちゃ不安やわ」
守「やれてへんやろ」
憲吾「うわぁ。厳しいな」
女子「あはははは」
司「でも頑張ってるのが
わかるからみんなサポート
してくれてると思うけど」
憲吾「そうやねんなぁ・・
みんなに迷惑かけてるわ」
守「桁成みたいにしようと
思わんくてええやんけ。
憲吾のやりたいようにして
やっていったらええねん」
司「それは僕もそう思う。
F組の時みたいに自由に
やったらええと思うよ」
憲吾「そうなんかなぁ」
司「みんなそう思ってる。
新一年生もみんな憲吾の姿
を見て育っていくねんで」
守「司の言うとおりやわ」
みんなで憲吾君の悩みを
聞いてあげていた。
やっぱりトップは悩んでる
考える事が多かったから。
魂輝「守そろそろ帰るです
買い物に行くですよ」
守「あぁ。そうやったな。
じゃあ俺達は先に帰るわ」
司「僕も帰るよ」
守君達が帰るので僕も一緒
にお先に帰っていった。
司「ただいまぁ」
母「お帰り。早いやんか」
司「うん。なんか先生が
2日酔いやからってさ」
母「父さんと一緒やな」
司「父さんいるの?」
母「昨日飲み過ぎたから
今日は早く帰ってきてる」
リビングに行くと父さんが
横になって寝ていた。
母「司に話をしたことで
父さんは司にどう思われる
のか気になってるみたい。
珍しく酒に溺れたみたい」
司「そうなんや・・・
ありがとう。父さん」
父さんも辛かったんだと
わかって僕は嬉しかった。
僕に言わなければならない
罪を感じてくれていた。
僕は着替えてゆっくりした
父さんからもらった本・・
アムリタ教典を読んでいた
司「これが・・・僕の父親
が残してくれた本か・・」
黙ってずっと読んでいた。
その本は不思議だった。
特別な事は書いていない。
当たり前の事ばかりだった
だけど・・その当たり前が
できていない事が多い。
その当たり前に関しての
考え方を簡単に書いていた