母「和也・・・これで
本当によかったんかな?」
母さんは墓地に出かけてた
お墓に向かって話してた。
母「15で教えるって・・・
さすがに早くなかった?」
そして・・・泣いていた。
母「あたしも老けちゃった
もう30代やからさぁ・・・
おばちゃんになっちゃった
和也は18やもんね・・・
もし・・今会ったら・・・
どう思われるんやろう・・
おばちゃんって言うかな」
風が・・・強く吹いていた
母「先に死んだからって
責任感じているのかなぁ?
何もできへんからって・・
ずっと悔しがってたもんね
でも安心していいよ。
司はちゃんと育ってるよ。
宮がちゃんとお父さんを
やってくれてるから」
コツコツコツ・・・
お墓に近づく音が聞こえる
由紀「あれ?京子?」
母「・・・由紀?」
母さん同士で子供に伝えた
事を報告しに来ていた。
由紀さんもお墓に
手を合わせて祈ってた。
京子「先に戻ってる・・・
後で・・・お茶しない?」
由紀「うん・・ありがと。
報告したらお茶しにいこ」
京子さんはその場を去った
弱い姿を見せてしまうのが
わかっていたから・・・
お墓の前では・・・
強がっていない高校の頃の
弱い自分に戻れたから・・
お互い見せたくない姿だ。
由紀「和也。久しぶりやね
守に・・・全部伝えたよ。
どう感じているかは・・・
わからへんねんけど・・」
由紀さんも涙が出てきた。
由紀「守も立派に育ってて
ウチの護衛もしてくれてる
和也が望んでくれてた通り
ちゃんとあたしを守って
くれてるから安心してよ。
今度・・・近いうちにでも
1回連れてこようと思う。
いいかな?会わせても?」
風が・・・強く吹いていた
由紀「守は強くなったよ。
清人が強くしてくれたから
清人と守があたしを守って
くれてるねん・・・ウチは
家事も料理もしないから
母親失格なんやけどさぁ。
清人も守もなんにも文句を
言わず自由にさせてくれる
本当に助けられててさぁ。
あたし今幸せやから・・・
だから・・・もう・・・
心配しなくていいからね。
じゃあ・・また来るから」
由紀さんも戻っていった。
由紀「待たせた?」
京子「待ってないけど。
じゃあお茶しに行こうか」
由紀「美味しいケーキの
お店教えてもらってん。
じゃあそこに行こうか?」
京子「やっぱりデザイナー
はよく知ってるんやなぁ。
由紀のセンスを信じるわ」
女同士の会話になって
そのままお茶しに行ってた