第434話 名前の由来

2016年6月29日

第17部-守の真実-

t f B! P L
守「でもわからんねんや。
俺はアメリカに住んでた
記憶しかないねんけど」

清人「守が1歳ぐらいの
頃やったと思うわ・・・
由紀が海外でデザイナー
の勉強をしたいっていう
その場所がアメリカや」

守「それだけの理由?」

清人「結構大変やったぞ。
なんにもアテなかったし
言葉もわからんかったし」

守「そうやろうなぁ・・・
ダディは日本語やったし」

清人「俺はヒモやったわ。
守の子守りしとっただけ」

守「そうやったんや」

清人「そしたら次にタマを
妊娠してたから由紀はまた
勉強できんくなってなぁ」

守「生活できてたんか?」

清人「貧乏生活やったわ。
そんで俺も働きに出てな。
日本人やからってバカに
されててむかついてなぁ。
喧嘩ばっかしてたんやわ。
そしたらそれを知った人達
が色々と交渉してきてな。

空手の先生とボクシングの
トレーナー補佐にSPの指導
とかの仕事がきてなぁ。
なんとか収入得てたんや」

守「喧嘩しててなんか?
そんなん知らんかったわ」

アメリカで日本人が暴れて
誰も勝てずに一時期話題に
なっていた事がある・・・

それがダディだった・・・

強いと認めるのがアメリカ
完全なる実力社会だった。

清人「そんな生活してて
なんとか養い生まれたんが
魂輝やったんや」

守「名前の由来は?」

清人「魂が輝くようにって
思ってつけただけやけど」

守「わりと浅い考えやな」

清人「ジャックとかポール
とかの方がよかったか?」

守「はははっ。そうやな。
それはそれでおもろいな」

清人「まぁ。それでな。
由紀はまた勉強に行って
俺が子守りしてたんやわ。

由紀の学校が休みの日に
俺が外に出て行って由紀が
学校の日は俺が子守してた

それで俺は時間をけっこう
持て余すようになったから
整体と針を勉強しててん」

守「大変やったんやなぁ。
全然遊べんかったやろ?」

清人「遊ぶのは18までやな
ロバートがおらんくなって
全部つまらんくなったし」

守「ロバートが全てか」

清人「そうやな・・・
ロバートが全てやったわ」

守「はぁ・・・そうなんか
ダディもマミィも苦労して
育ててくれてたんやなぁ」

清人「子育ては大変やわ。
どこの家庭でも苦労して
大事に育ててくれてるわ

その分大事に思えるねん
守も人の親になった時には
色々とわかるって」

親が子供を育てることって
大変だって事がわかった。

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