店員「お伺いします」
清人「お任せはできます?
2人分お任せのコースで
してほしいんですけど」
店員「はい。できますよ。
御予算はどれぐらいで?」
清人「そうですね~。
1万円でお願いします」
店員「特に苦手なお肉とか
はございませんか?」
清人「大丈夫です。飲み物
はウーロン茶2つで」
店員「かしこまりました。
ごゆっくりどうぞ~」
店員はスッと出て行った。
店員「店長。どうします?
お任せって言われました」
店長「うわぁ・・難しいな
今常務に連絡したんやけど
お代は常務が支払うから
好きなように食べさせて
あげてって言われたんや」
店員「1万円ぐらいでって
言われたんですけど・・」
店長「俺が行ってくるわ。
めっちゃ緊張するけど」
次に店長がやってきた。
店長「失礼致します」
清人「はい?」
店長「スタッフがお任せで
お聞きしたみたいですけど
本日お代は結構ですので
お好きに食べていただいて
構いませんが?」
守「えっ?なんでです?」
清人「お金は支払いますよ
タダ食いする気ないから」
店長「そう言われましても
本日は特別な日という事で
村田常務から言われました
ですのでお代は結構です」
清人「卓が?あーここって
系列一緒なんかいな?
それで・・そういう事か」
店長「お料理は適当に
お持ち致しますので追加が
あればおっしゃって下さい
それでは失礼致します」
店長は去っていった。
守「どういう事なん?」
清人「説明面倒やなぁ・・
簡単に言ったら知り合いが
やってる店って感じやな」
守「ふーん。そうなんや。
俺特別扱いって苦手やわ」
清人「俺も苦手や」
店員がジュースと料理を
いっぱい運んできた。
そして食べながら話をする
清人「由紀からロバートの
話は聞いたらしいやんけ」
守「あぁ。聞いたわ・・・
訳わからんねんけどな。
いきなり父親が違うって
言われてもわからへんわ」
清人「まぁ。そうやろうな
でも守は俺の子供やない。
しょうがないけど事実や」
守「やっぱりそうなんかぁ
認めたくはなかったけど」
清人「そんなに嫌か?」
守「嫌に決まってるやん。
会った事もないのにやぁ」
ロバートの事は知らない。
生まれる前に死んでたから