由紀「司にはまだ内緒に
しててほしいねん・・・
司が8日の誕生日やから
8日になったら京子が話を
するから黙っといてほしい
司と話をするのは・・・
司が全部知った後にして
ほしいねんや・・・」
守「・・・わかった。
少し会わんとくわぁ・・・
今まで通りにできる自信が
ないからなぁ・・・」
この時僕はまだ知らない。
守君と温度差があった。
由紀「母さんからは以上。
後は明日ダディと一緒に
色々話を聞いたらいい」
守「なんでダディと?」
由紀「ダディはマミィの
知らない和也を知ってる
男同士で色々聞きたい事も
あるやろうし・・・ね。
ダディからどんな人やった
とか聞けばいいと思う」
守「そうやなぁ・・・」
由紀「タマにはまだ内緒に
しといてくれへんかな?
ダディがヤクザの息子って
わかって守とダディが血が
繋がってないって言ったら
耐えれへんと思うから」
守「わかってる・・・
タマには何も言わへんよ。
これから先も言わへんわ。
ほなそろそろ寝るわ・・・
マミィも明日早いやろ?
もう遅いから先に寝てや」
由紀「うん・・そうする。
じゃあ後はお願いね・・」
由紀さんが先に寝室へ行く
そして守君が洗い物をして
から自分の部屋に戻る。
守「あれ?ダディ?
なにしてんねんや?」
階段を登っていったら
そこに清人さんがいた。
清人「タマが下に降りへん
ように見張ってたんやわ。
もう話終わったんか?」
守「あぁ。終わったよ」
清人「そうか・・・
じゃあ明日は俺の番やな。
夜6時に神戸駅に来いや。
2人でご飯食べようや」
守「わかった」
清人「じゃあまた明日な。
それじゃあ俺も寝るわぁ」
清人さんも寝室に向かった
2人共明日も仕事なのに
遅くまで起きてくれていた
そこに親としての真剣な
態度と誠意が見えていた。
適当に全てを話していた
わけではないと気づいた。
それと同時に守君は否定
するのではなく受けとめる
しかないと感じていた。
そして自分の部屋に戻った
ベッドの下に静かに入った
守「父親違いか・・・」
魂輝君とは父親が違う。
それを魂輝君が知ったら
どれだけショックを受ける
かを考えていると辛かった
夜ももう遅かったので・・
静かに眠りについていた。
そして・・・翌朝・・・