由紀「これで終わり・・」
由紀さんは涙を流していた
涙が抑えきれなかった・・
守「マミィは全然違うな。
めっちゃ明るかったやん」
由紀「あはは。やっぱりね
あの頃はまだ若かったし」
守「好きやったん・・・?
あの男の人の事・・・」
由紀「愛してたよ・・・
心から好きになれた・・」
守「ダディよりもか?」
由紀「それは言わない。
何があっても言わへん」
守「そうなんや・・・
じゃあ俺ももう聞かへん」
由紀「そうしといて・・・
聞かれても答えへんから」
守「そういえば・・・
最後になんか女の人が
出てきたけどあれは?」
由紀「誰かわかった?」
守「司のお母さんか?
京子って言ってたし」
由紀「そう。正解やで」
守「仲よかったんやな」
由紀「うん。そうそう。
この時京子も妊娠しててん
2人共身重やったから」
守「えっ?そうなんか?
あ~。そっか同級生かぁ。
司の父さんもやるなぁ~」
司と守は同級生だ。
自然とそういう答えになる
由紀「・・・いい?守。
今から大事な事を言うけど
落ち着いて聞いてほしい」
守「どうしたん?」
由紀「守は他に兄弟がいる
タマと守は父親違いやけど
腹違いの弟がおるねんな」
守「えっ?ちょっと待って
腹違いってことは・・・」
由紀「母さんが違うって事
同じ父親同士の兄弟・・」
守「誰なんや?そいつ?」
由紀「京子の子供やで・・
京子も和也が好きだった」
守「ちょっと待ってや・・
ってことは・・まさか?」
由紀「そう・・・宮根 司
司が守の腹違いの弟やで」
守「マジかいやぁ?
司が腹違いの弟かいや」
魂輝「そんな・・・」
魂輝君はこれ以上はもう
聞ける精神じゃなかった。
ふらつきながら外に出て
壁を登って屋根に上って
部屋に戻っていった。
ベッドの上に戻ってから
辛くて泣いていた・・・
知らなければよかった。
みんなが隠し通そうと
しているのを黙ったまま
隠されてるべきだと思った
魂輝君はそう反省してた。
そしてリビングでは
守君達の話は続いてた。