守「そういえば・・・
前にタマがヤクザに拉致
られた時に変な事言われた
タマにお兄ちゃんなんて
おらへんわ。探偵使って
調べてるって・・・
もしかしてダディの親は
死んでないんやないの?
ダディの親はヤクザか?
それが嫌で死んだって
言う事を言ってたん?」
由紀「ちょっと違う・・・
でもその理由も少しある」
守「どう違うん?」
由紀「ダディは高校を卒業
してすぐに家を出たんよ。
ダディはヤクザの世界に
染まる気がなかったから」
守「なんでなん?」
由紀「それはまた父さんに
直接聞けばいいやん・・・
ただ言えるのはそのヤクザ
の息子がダディであって
ダディの子供が魂輝って
言うのは間違っていない」
守「ヤクザ・・・なんや」
由紀「そう思っていたら
ダディはショック受けるよ
ヤクザってなったら周りは
やっぱり避け出すから」
守「確かに・・そうやな」
由紀「でも安心していいよ
ダディのところはダディの
兄が継いでるから。ただ
本当はダディに継がせた
かったみたいやけどね。
もし・・・魂輝をヤクザの
世界に連れていかれると
思ったらすごく嫌やった」
魂輝「タマは純粋やから。
確かにそれはあるかな」
その頃・・・魂輝君は・・
魂輝「僕も下にいきたい」
清人「あかん。もう寝ろ」
上でずっと話をしていた。
下に行きたい魂輝君と下に
行かせない清人さんが
ずっと言い合っていた。
魂輝「じゃあもういいです
じゃあ部屋に戻りますよ」
清人「おう。おやすみ」
魂輝君は部屋に戻った。
魂輝「しょうがないです。
外から入るしかないです」
魂輝君は靴を用意して窓を
開けて2階から脱出を図る
魂輝「鍵も持ちましたし
これで大丈夫ですね~」
ガラッ・・・ピシャッ・・
窓を開けて外に出て閉める
これがかなり大事だった。
屋根をゆっくり歩いて木を
つたいながら降りていった
魂輝「よし。大丈夫です。
ちょっと腕切れましたか」
暗闇で見えづらかったので
少し腕を枝で切っていた。
魂輝君は鍵を開け中へ入る
すり足でリビングへ近づく
由紀さんの話し声がする。
リビング入口前で止まった
魂輝「何話してるです?」
廊下で話声だけ聞くことに