第423話 親の過去

2016年6月18日

第17部-守の真実-

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守「ダディもその事を
知ってたんかな?」

由紀「うん。知ってるよ。
守が自分の子じゃない事」

守「それやのに俺を育てて
くれてたってこと?」

由紀「そういう事になる」

守「そうなんや・・・
ダディ・・辛かったやろな
知らない人の子供やのに」

由紀「違う。ダディは守の
父親の事を知ってるねん」

守「えっ?知り合いなん」

由紀「中学生からの同級生
で高校卒業するまでの間」

守「高校卒業で終わり?」

由紀「うん。病気でね・・
白血病で亡くなったから」

守「・・・死んだん?」

由紀「うん。卒業式の途中
で亡くなってん・・・」

守「そうなんや・・・」

死んだとは思わなかった。

子供ができて逃げたと思い
ダディが育ててくれてたと
思っていた。

そういう話が・・多いから

由紀「マミィは・・・
本当は父さんと結婚する気
も無かった。もう恋愛は
燃え尽きたし終わって守を
1人で育てようと思ってた

だけどダディが・・・
ずっと心配してくれてた。

子供のおるあたしよりも
他の人を選べばいいのに
わざわざ選んでくれてな。

何回か断ってたんやけど
あたしに公約してくれた」

守「なんて?」

由紀「守を育てたいねん。
俺を父親代わりにしてくれ

守が俺を否定するんなら
その時俺は身を引くから。

1人だけで・・・これから
全部背負わんとってほしい

俺にわがまま言ってくれ
全部受け止めてやるって
ダディが言ってくれた」

守「俺はダディを否定する
ことなんて無いけどな」

由紀「結構否定してたよ。
赤ちゃんの時はずーっと」

守「そのころは知らんけど
泣いてただけやないん?」

由紀「1歳ぐらいの時かな
アメリカに行く前までは
ずーっと暴れてたで。
ダディはショックばっかり
受けていたのを覚えてる」

守「えっ・・そうなんや」

記憶に無いけど困ってた。
そんな事をしてたなんて。

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