魂輝「どこ行ったです?」
魂輝君が守君を探しに
ゆっくり当たりを見回す。
清人「何してるんや?」
魂輝「あっ。ダディ。
ダディこそそんなところで
なにをしてるんですか?」
清人さんは階段のところで
待ち構えていた。
下に降りさせないために。
清人さんも気づいていた。
魂輝君が気づいてたことを
魂輝「喉がかわいたので
ちょっと飲み物飲むです」
清人「ここに用意してる。
これを飲んで早く寝ろ」
魂輝「なんでこんな所に
ジュースあるですか?」
清人さんは用意をしてた
階段の所に置いていた。
魂輝「守知らないですか?
どっか行ったみたいです」
清人「そのうち戻るやろ。
守の事は気にせんでいい」
魂輝「なんかあるんです?
すごく気になりますよ」
清人「別に何もないけど」
魂輝「説得力ないですよ」
飲み物を階段の所に置いて
待ってる方がおかしかった
上でずっと言い争ってた。
守君の方は話が進んでいた
由紀「マミィはね・・・
守にとってものすごく罪な
事を背負って生きてきてた
守が15歳になるまでは・・
言えなかった事がある」
守「罪な事って?マミィが
俺の事で何を背負って?」
由紀「守。あんたは魂輝と
お父さんが違うねん・・」
守「・・・えっ?」
守君は言葉を失った・・・
突然のその言葉に驚いた。
覚悟なんてできてなかった
由紀「それをね。15歳の
誕生日に言うって約束を
ずっとしてたから・・・」
守「ちょっと・・待ってや
俺とタマのどっちがダディ
の子やないねんな?」
由紀「守の父さんが違う。
魂輝は・・・ダディの子」
守「・・・マジでかぁ?」
由紀「ごめん・・・」
守「でも・・・なんでや。
なんでそれを俺に言うの?
黙っててもよくないか?」
由紀「15年前からね・・・
守が15才になった時に言う
って約束をしてたから」
守「そんなん律儀に守る
必要なんてないやんか」
由紀「守りたかったから
それが願いやったんや」
守君はいらついていた。
色々な感情が渦巻いてた。
素直に受け止められない