第416話 帰宅

2016年6月11日

第16部-2人の真実-

t f B! P L
須磨の駅に着いて歩く。

司「ねぇ・・・父さん」

父「ん?なんや?」

司「僕は・・・父さんの
息子と思ってていい?」

父「司の中でロバート
を否定せん限りはいいよ」

司「どういうこと?」

父「ロバートを否定して
俺だけが父親って思うなら
俺としても辛い部分がある

俺もロバートがいたから
ここまで頑張れてたんやし
ロバートを否定するなら
俺も否定された気になる」

司「父さんが尊敬してる人
を僕が否定する訳ないよ」

父「だったらいいよ。
司には2人の父さんがおる
って思ってたらええねん。
俺もロバートも認めてや」

司「うん。わかった」

そんな風に言われるとは
思ってもいなかった。

父さんにとっても・・・
ロバートは大事な人だった

母さんも父さんも大事に
思っているのなら僕は・・
否定する理由がなかった。

僕は父さんも母さんも
両方好きだったから・・・

司「ただいまぁ~」

京美「お帰り~お兄ちゃん
お父さんもお帰り~。
何を食べに行ったの~?」

父「鍋食べた。京美は?」

京美「京美はお寿司食べた
めっちゃ美味しかったぁ」

司「いいなぁ~。京美」

京美「来週はみんなで外食
行くって約束やで~」

父「ははっ。わかってる。
みんなで焼肉行こうか」

京美「なんでもいいよ~。
全員で行く外食やったら」

京美はやっぱりみんなで
行きたがってたみたいだ。

母「お帰り。どうやった?
ゆっくり話はできたん?」

父「あぁ。色々話できたわ
風呂入ってビール飲むわ」

母「はいはい。わかった」

京美「何を話したの~?」

父「男同士の会話やで」

京美「いいなぁ~男同士。
京美だけ仲間外れや・・」

司「京美もそのうち母さん
にしか相談できないような
女同士の話とかあるって」

京美「京美もお父さんと
一緒に話がしたいもん」

父「京美が高校生なったら
2人でデートしような」

母「よかったやん。京美」

京美をなだめていた。
何も気づかせないために。

なんで僕と父さんが一緒に
ご飯に行ったかの疑問を
持たれると面倒だから。

このブログを検索

ページビューの合計

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ