第412話 元ヤン

2016年6月7日

第16部-2人の真実-

t f B! P L
それからも色々と話した。

高校に入ってからは会社を
設立してやってきたこと。

高校時代にあったことや
一緒に旅行に行ったこと。

ロバートと一緒に暴れて
しょうもない話をしてた事

ロバートが死んでからは
みんなバラバラになって
自分の道を考え出した事。

父さんはロバートの残した
会社を守るので必死だった

そして事業展開をしていき
みんなで今を作ったって事

父さんは嬉しそうに話した

父さんがこうやって嬉しく
他人の事を話しているのは
初めてでなんか嬉しかった

ずっと話をしていて・・・
ご飯も美味しく食べ終わる

そして最後にとっても大事
なことを話してくれた。

父「司・・・俺がお前を
怒る事なく育ててきた理由
っていうのはわかるか?」

司「僕が父さんの子供じゃ
なかったから?」

父「それは違う。司・・・
怒る理由が無いねんやわ。
それに人が喜ぶやり方を
きっちり抑えてるからや。
京美も司を見て真似てる」

司「どういうことなん?」

父「普通な。司みたいな
ボンボンやったら環境が
甘いから親の権力とかで
色々威張ったりするねん。
でも司にはそれがない。

親の力を自分の力と思って
勘違いしてないからやで。

昨日の司の誕生日の日に
主役は司やのに働いてる
俺を優先してくれてて
ビール注ぐって言われた時
はもう泣きそうになった。

あの行動はロバートと一緒
あれはダブってもたわぁ」

父さんの目が少し潤んでた

司「僕はなにもしてないし
頑張ってるのは父さんやし
僕が特別扱いされる理由は
間違ってると思ってるよ。
それは京美も一緒やもん。
父さんは偉いかもしれない
けど僕や京美はなんにも
偉くないって自覚してる」

父「他にも母さんに対して
反抗期も無いみたいやし。
父さん出番がないねんな」

司「なんか・・・ごめん」

父「野田も言ってたわぁ。
司は弱いけど努力するから
人を惹きつけてるって。
みんな司が気になってて
色々教えたがるて聞いた」

司「あれ?父さんって先生
の事知ってるん?」

父「まぁな~。あいつは
俺の一つ下で母さん達と
同じ学校やったからなぁ。
それにあいつも元ヤンや。

名前知らへんけど須磨の
小さい暴走族の総長やった
って言うのは知ってる」

司「ええっ?そうなん?
先生暴走族の総長なん?」

父「知らんかったんか?」

みんなヤンキーばっかだ。
ヤンキー率が高かった。

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