司「父さんはそのロバート
って人どう思ってたん?」
父「一緒にいたかったな。
一生つるんでいたかった」
司「それはなんでなん?」
父「命令せんかったから。
トップやねんから俺達に
命令とかしたらええのに
自分でできる事は自分で
やって他にも周りに権力を
かざすこともせんかった。
個人を尊重してた感じや」
司「んー。よくわからん」
父「そりゃあわからんやろ
司はロバートと違うから」
司「全然違うと思う・・」
父「俺も昔は司にロバート
のやってたことができると
思ってめっちゃ求めてたわ
司が3歳ぐらいの頃かな。
司はできへんってずっと
泣いてて母さんに言われて
そこで違うってわかった」
司「え~。そうなんや」
父「司は司やなって思った
せやから求めなくしてた。
でも太極拳してる時だけは
じーって見てたけどなぁ。
真似して動き出してたわ。
それを見て確信を持ったわ
深い所はロバートやって」
司「ロバートって人も
太極拳をしてたの?」
父「元々ロバートが太極拳
してて俺もやりだしたんや
俺の場合はほとんど強制で
やらされてたんやけどな」
司「強制されてたん?」
父「ヤンキー辞めて太極拳
ができたら一緒に遊んで
やるって言われたからな」
司「なんなん?それって。
そういえば父さんって
元ヤンやったって本当?」
父「中1の頃少しだけや。
元ヤンって言うんかな?」
司「でもなんでヤンキーに
なったん?」
父「それがかっこいいって
思ってたから」
司「辞めた理由は?」
父「辞めないとロバートが
遊んでくれんかったから」
司「え~。おかしいって。
ヤンキーが格好悪いって
理由やったらわかるけど
人と遊ぶ為っておかしい」
父「まぁ。そうやろうな。
でもロバートにしばかれて
考えが変わってしまった。
守の父さんとタイマンを
張るいう時に待ち合わせ
場所に行く途中で突然俺の
前に現れたんがロバートや
攻撃しても当たらへんし
一方的にシバかれてたわ。
俺は刃物持って脅したけど
それ以上の殺気で脅された
びびらせるためにナイフを
出したのにびびってもうた
んは俺の方やったからな」
司「父さんがナイフなん?
中1でナイフ使ってた?」
父「あの頃はな・・・
どんな手を使っても一番に
なろうとしてたからなぁ」
父さんの隠してた過去・・
そんな事も話してくれた。