第408話 松コース

2016年6月3日

第16部-2人の真実-

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男「それでは失礼します」

父「あ~ちょっと待って」

ついでに料理を注文する。

父「コース料理でええか?
そんで足りへんもんは色々
後から頼めばええやろ?」

司「うん。任せるよ」

父「じゃあ松コースで。
飲み物は俺はウーロン茶で
司はなんにするねんな」

司「僕もウーロン茶で」

父「じゃあそれでお願い」

男「かしこまりました」

挨拶も終わって戻っていく

司「酒じゃなくていいの?
せっかくの居酒屋なのに」

父「今日は司と話す日や。
酔いながらロバートの話を
したくはないねんや。昨日
母さんと話をしたやろ?」

司「うん・・・聞いたよ。
めっちゃショックやった」

父「まだ15やもんな・・
やっぱ早かったんやな」

司「昨日母さんから話を
聞いてずっと考えててん。
父さんは他人の子供の僕を
どんな気持ちで育てて
くれてたんやろう?って」

父「うーん。司は知らんか
お前は記憶ないと思うけど
俺は赤ちゃんの頃の司に
めっちゃ嫌われてたけど」

司「えっ?そうなん?」

父「母さんな。司を1人で
育てる気やってんけどな。
そんな事させれんかった。

そんで俺も母さんの事が
好きやったしやっぱり司を
育てたいって気持ちあった
からずっと押しててんや。

でも母さんは悩んでたわ。
自分の子じゃないのに
育てたいっていうのって
ウソやと思われててな。

それで信頼してもらう為に
同棲から一緒に始めたんや

母さんは俺との結婚には
かなり否定的やった。

同棲してる間でも何回も
やっぱり結婚やめようって
言われてたからな。

俺は別の人と結婚した方が
幸せになれるからって・・

でもな。母さんみたいに
強い人っておらんかってん

母さん以外の為に頑張ろう
って思える事もなかった。

せやからずっと言ってた。
そうして母さんが困った時
司にうんこされててんや。
俺が抱っこしてる時にな。

こいつ母さん守ってるわ。
俺を早く認めてくれって
何回思ったことか・・・」

司「全然記憶にないけど」

父「あれはきつかったな。
精神的にもきつかったわ」

僕がそんな事してたなんて

父さんを拒否していたのは
僕自身も驚いてしまった。

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