第404話 処置の仕方

2016年5月29日

第16部-2人の真実-

t f B! P L
京美「痛い?しみる?」

司「大丈夫やで。でも先に
アルコールをかけてほしい
それから消毒液で・・・」

僕は処置の仕方を教えた。

道場で必ず教えてもらって
いつどんな時もテキパキと
できるように習っていた。

京美「できたぁ~」

司「ありがとう。京美」

京美が手当てをしてくれた
僕はそれが嬉しかった。

母「司ぁ。朝ごはんできた
さっさと食べといて~」

司「うん。わかったぁ~」

京美と一緒に朝食を食べる

母「京美。今日は母さんと
一緒に外食しよっかぁ~」

京美「うん。やったぁ~。
お兄ちゃん。外食やで~」

司「僕はちが・・・」

母「母さんと2人でやで。
司は父さんと一緒に今日は
ご飯食べるみたいやから。
京美は母さんと食べよう」

京美「え~。なんでなん?
みんなで一緒に食べたいよ
なんで別々に食べるんよ」

京美は悲しそうな顔をした
今までそういった事は無い

外食は家族一緒だったから
別々に食べた事が無かった

だけどその理由も言えない
言えるわけが無かった・・

京美「離婚・・・するの?
だから別々に食べるの?」

母「違う違う離婚しない」

京美がそう思うのもわかる

どっちと暮らす?って
聞かれると普通なら思う。

母「京美ももう中学生やし
好きな子とかの話もしたい

女同士で話がしたいねん。

父さんがおったら嫉妬して
怒るだけやから嫌やんか。

父さんは父さんで男同士で
司と話しする事があるから
今日は別々に食べるだけ。

今度はまたみんなで行く」

京美「本当に?」

母「本当。本当」

京美「じゃあ来週にみんな
で外食行くって約束して」

母「うんわかった。約束。
父さんにも言っておくよ。
じゃあ今日は別々でね」

京美「それならいいよ。
今日は我慢するね~」

連続で家族で外食をする
なんて普通は無い事だ。

だけど・・そうしないと
京美は納得しないだろう

そうなると・・話せない
父さんと話ができない。

母さんも父さんも・・・
僕の為にやってくれてた

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