第402話 孤立感覚

2016年5月27日

第16部-2人の真実-

t f B! P L
僕は自分の部屋に戻った。
そしてベッドに入った。

司「父さんの子じゃないか
父さんはどんな気持ちで
僕を育ててきたんやろう」

それが一番気になった。
そして次に気になったのが

司「守君と兄弟って・・・
守君はどう思ったんやろ」

かなり複雑だった。
お互いどちらかでしか
繋がっていなかった。

僕と守君は父親繋がりだ。
守君と魂輝君は母親繋がり
僕と京美は母親繋がりだ。

魂輝君と京美は他人であり
僕と魂輝君も他人であって
守君と京美も他人だった。

司「じゃあ・・京美だけが
本当の子になるんや・・」

父さんと母さんの純粋な
血を引いてるのは京美だ。

守君の所だと魂輝君になる

僕と守君は居場所が無い。
僕は孤立した感覚になった

寝ようと思っても・・・
ずっと考えて眠れなかった

そして・・・朝を迎えた。

司「全然寝れへんかったな
学校に行きたくないなぁ」

いつもよりも早く起きた。 全身にけだるさが襲ってた

時間はまだ朝の6時だった
とりあえず下に降りた。

下に降りると父さんが朝食
を食べながら母さんと一緒
に話をしていた。

司「いつもより・・早い」

父さんはいつも8時ぐらい
に出て行くのに早かった。

僕はドアを開けリビングに
入っていった。

司「おはよー」

母「おはよう。司」

父「おはよう。早いな」

司「父さんこそ・・・」

なんか話づらかった・・・

父「司ぁ。今日は6時に
三宮に来てくれな。2人で
ゆっくりご飯食べようや」

司「うん・・・わかった。
でも6時で大丈夫なの?」

父「あぁ。大丈夫や。
今日は早く行って終わる。
そんじゃあ。行ってくる」

司「いってらっしゃい」

父さんが仕事に出て行った
僕は玄関まで見送った。

司「ねぇ・・・母さん」

母「ん?どうしたの?」

司「昨日の話やけど・・・
京美にも言うつもり?」

母「どうなんやろうね・・
司の事しか考えてなかった

ただ・・・京美は弱いから
受け入れられないと思うし
京美に言うかどうかは司の
判断に任せようと思ってる

とりあえず京美が15歳に
なっても言う気はないよ。

精神的に強くなってから
じゃないと言えないから」

京美に言うかどうかは・・
何も考えてなかったらしい

僕の事で精一杯だった・・
その気持ちだけでよかった

僕はそれだけで救われた。

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